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この記事でわかること
- はじめに:ChatGPTでブログ記事は本当に書けるのか?
- ChatGPTでブログ記事を書かせるための前提知識と準備
- プロンプトの書き方の基本:コツ1〜10
- 検索を意識して記事を整える5つの応用的なコツ(コツ11〜15)
- 【実例】岡田颯太がSNS運用で使うChatGPTブログ記事作成術
- ChatGPTと組み合わせて使えるAIツールの選び方
- ChatGPTで書かせたブログ記事の注意点とリスク対策
- AIで書いたブログ記事を公開した後の活用3段階
- よくある質問(FAQ)
はじめに:ChatGPTでブログ記事は本当に書けるのか?
ChatGPTでブログ記事は書けます。ただし任せきりにするのではなく、下書きと構成の作成を助ける道具として使い、事実確認と独自の情報の追加は人が行うのが基本です。この記事では、そのための手順を15のコツとプロンプト例文で説明します。
結論から言えば、ChatGPTでブログ記事の下書きを作ることはできます。一方で、出力をそのまま公開すれば、誰の役にも立たない記事が増えるだけです。使い方の差は、どの順番で何を指示し、どこを人が確認するかに表れます。
・手順は「段階1:材料の準備」「段階2:構成案」「段階3:本文の下書き」「段階4:事実確認と独自情報の追加」の流れで進めます。
・プロンプトには、役割、読者、出力形式、参考資料、制約条件を入れます(コツ1〜10)。
・検索を意識する場合は、検索意図、タイトル、構造化データの扱いを整えます(コツ11〜15)。
・公開前には、事実確認、著作権、独自性、Googleのガイダンスの4点を、点検の対象に入れます。
2026年、AIを使った執筆は特別なことではなくなった
生成AIで文章の下書きを作る使い方は、ブログ運営でも選択肢の一つになっています。文章の下書きはAIが手伝い、人は「何を誰に伝えるか」を決めて確認する、という分担で考えると整理しやすくなります。
ここで分かれるのは、AIに「ただ書かせる」のか、「構成や言い換えの相談相手として使う」のかという点です。Googleは、生成AIをコンテンツ制作に使うこと自体を禁じていません。公式ページ「ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス」では、価値を加えずに大量のページを生成すると、スパムに関するポリシーのうち「スケールされたコンテンツの不正使用」に該当する可能性があると説明されています。同じページには、公開前にAIが作った内容の正確さと信頼性を人が確認して見直すことも書かれています。
つまり、AIを使うかどうかではなく、読者のために何を足したかが問われます。この記事の15のコツは、その「足す作業」をプロンプトの段階から組み込むための整理です。
15のコツの早見表
この記事のコツは15個あり、下の表の15行に対応しています。必要なところから読めるように、プロンプトに足す要素と使う場面を並べました。
| コツ | プロンプトに足す要素 | 主な使いどころ |
|---|---|---|
| コツ1 | 役割(Role) | 文体や視点を安定させたいとき |
| コツ2 | ペルソナ | 読者像に合わせた語り口にしたいとき |
| コツ3 | 出力形式(Format) | 貼り付け後の手直しを減らしたいとき |
| コツ4 | 参考情報 | 事実のずれを減らしたいとき |
| コツ5 | 制約条件 | 表現のぶれや禁止表現を防ぎたいとき |
| コツ6 | 段階的な指示 | 長い記事を工程ごとに作りたいとき |
| コツ7 | E-E-A-Tの観点 | 人が足すべき経験や一次情報を明確にしたいとき |
| コツ8 | 読者の知識レベル | 用語の難易度をそろえたいとき |
| コツ9 | 比喩と具体例 | 抽象的な説明を理解しやすくしたいとき |
| コツ10 | 追加指示による改善 | 初稿を磨き込みたいとき |
| コツ11 | 検索意図 | 記事の方向性を読者の目的に合わせたいとき |
| コツ12 | 共起語・関連語 | 説明の抜け漏れを点検したいとき |
| コツ13 | 簡潔な定義文 | 各見出しの答えを冒頭で示したいとき |
| コツ14 | タイトルとメタディスクリプション | 検索結果での見え方を整えたいとき |
| コツ15 | 構造化データを意識した構成 | FAQなどの情報を整理して書きたいとき |
この記事の書き方について
この記事に出てくるモデル名、プラン名、料金は、OpenAI、Anthropic、Googleの公式ページで確認できた内容だけを使い、確認日と条件を添えて書いています。公式ページ同士で食い違いがあるものは、断定せずに両方を確認するよう案内します。
プロンプトの例文は、読者が自分のテーマに置き換えて使えるように作った例です。例文に出てくる人物や数字は説明のための仮のもので、実在の人物や実績を表すものではありません。
ChatGPTでブログ記事を書かせるための前提知識と準備
ChatGPTで記事を書かせる前に必要なのは、できることと苦手なことの把握、使えるモデルとプランの確認、そして読者・キーワード・参考資料の準備です。この準備が曖昧だと、どれだけプロンプトを工夫しても出力の方向がずれます。
ここでは、プロンプトを書き始める前の土台を3つに分けて整理します。1つ目は得意・不得意、2つ目は公式情報で確認できるモデルとプラン、3つ目は手元に用意する材料です。
ChatGPTの基本:何ができて何ができないのか
ChatGPTが得意なのは、キーワードからのタイトル案づくり、構成案の作成、文章の言い換え、要約、観点の洗い出しなどです。自分では思いつかなかった切り口を並べてもらい、そこから選ぶ使い方に向いています。
反対に、苦手なのは次の3つです。
- 事実の正確さ:もっともらしいが誤った内容(いわゆるハルシネーション)を出すことがあります。
- 最新情報や固有の数字:答えの内容は、その時点で参照できる情報に左右されます。数字や制度は公式ページで確かめる必要があります。
- あなた自身の経験:実際に試した結果、失敗した理由、現場で見た光景は、AIには作れません。
Googleが生成AIの出力について案内している内容は、後述の「事実確認(ファクトチェック)は公開する人の責任」の節で出典つきで説明します。この前提に立つと、ChatGPTは「下書きを速く作る相談相手」、人は「事実と経験を担保する編集者」という役割分担になります。
現行のモデルとプランを公式ページで確認する(2026年10月7日時点)
GPT-3.5やGPT-4oといった古い世代の名前で無料版と有料版の違いを説明している情報を見かけることがあります。モデル名とプランは入れ替わりが早いため、ここでは公式ページで確認できた内容だけを、確認日つきで整理します。古い名前の情報は、現在の公式ページで確かめてください。
OpenAIの公式ページ「Models」(2026年10月7日確認)には、次のモデルが載っています。
- GPT-Astra(gpt-6-astra):コード、アプリ、リサーチにわたる複雑な作業向けの、最も高性能なモデルと案内されています。
- GPT-6.1 Sol(gpt-6.1-sol):Astraに近い性能を、Astraより低いコストで使うモデルと案内されています。繰り返しの長い作業や文書作業での利用が例示されています。
- GPT-6 Luna(gpt-6-luna):要約や抽出など、焦点を絞った大量の作業に向く、効率重視のモデルと案内されています。
- GPT-5.5(gpt-5.5):一世代前の主力モデルと案内され、ChatGPT、ChatGPT Work、Codexからは2026年10月14日に提供が終了し、OpenAI APIでは引き続き使えると書かれています。
API向けには、別の公式ページ「Latest model」に、GPT-5.6 Sol、GPT-5.6 Terra、GPT-5.6 Lunaが載っています。それぞれ、最上位の性能、知能とコストのバランス、効率的な大量処理という位置づけで紹介されています。ChatGPTの画面でどのモデルをどのプランで選べるかは、画面の表示と公式の案内で確認してください。
プランの月額は、公式ページ「Pricing」(2026年10月7日確認、米ドル)で次のように案内されています。
| プラン | 公式ページ上の料金(米ドル) | 検討の観点 |
|---|---|---|
| Free | 月額$0 | まず指示の出し方を試す |
| Go | 月額$8 | Freeとの利用上限の違いを公式の比較で確認する |
| Plus | 月額$20 | 利用上限と使えるモデルを公式の比較で確認する |
| Pro | 月額$100から | 利用量が多い場合に、Plusとの上限の違いを比較する |
| Business | 年払いでユーザーあたり月額$20(2ユーザー以上)、月払いは月額$25 | チームで共有する場合の条件(2ユーザー以上)を確認する |
EnterpriseとEduは問い合わせとされています。プランごとの利用上限や使えるモデルは変わることがあるため、契約前に公式の料金ページで最新の表示を確認してください。プランの違いを整理した記事として、ChatGPTの無料版と有料版の違いもあります。どのプランが記事の質を上げるかは、公式ページには書かれていません。記事の質は、この記事で扱う指示の出し方と人の編集で大きく変わります。
プロンプトを書く前に用意する4つの材料
モデルやプランを決めたら、依頼文を書く前に、手元に次の4つをそろえます。ここが曖昧なまま依頼すると、ChatGPTが空白を一般論で埋めてしまいます。
- 読者と目的:誰が、どんな状況で、この記事を読んだ後に何をするのかを1〜2文で書き出します。
- 主キーワードと関連する疑問:検索する人が知りたいことを、疑問文で3〜5個書きます。
- 参考資料:公式ページ、自分の調査メモ、自社の一次情報など、根拠にできる資料の文章とURLです。
- 人が足す部分のメモ:自分の経験、実際に試した結果、失敗した点など、ChatGPTには書けない内容です。
ChatGPT全体の使い方から確認したい場合は、ChatGPTの使い方を初心者から上級者まで網羅した完全ガイドも参考になります。
ブログ記事づくりの流れ(段階1〜4)
全体の流れは、次の4つの段階です。コツ1〜15は、この流れのどこで使うかが決まっています。
| 段階 | やること | 人が担当すること | 関連するコツ |
|---|---|---|---|
| 段階1:材料の準備 | 読者、キーワード、参考資料を整理する | 読者像の決定、資料の選定 | コツ2、4、8、11 |
| 段階2:構成案 | 見出し案と各見出しで答える問いを作る | 構成の取捨選択 | コツ1、5、6、12 |
| 段階3:本文の下書き | 見出しごとに本文を作る | 文体の調整 | コツ3、9、13、15 |
| 段階4:確認と仕上げ | 事実確認、独自情報の追加、タイトル調整を行う | 事実確認、経験の追記、公開判断 | コツ7、10、14 |

プロンプトの書き方の基本:コツ1〜10
ChatGPTに質の高い下書きを書かせる基本は、役割、読者、出力形式、参考資料、制約条件を依頼文に入れ、工程を分けて指示し、会話で磨くことです。この10個のコツは、依頼文の中身を決めるための基本要素です。
ここでは、プロンプトの中身に関する10個のコツを、例文つきで説明します。例文は、そのまま貼り付けて、括弧の部分を自分のテーマに置き換えて使えます。
コツ1:役割(Role)を与えて作業範囲をそろえる
最初に「あなたは何をする担当か」を伝えると、出力の視点と文体が安定します。ここで決めるのは、肩書きの立派さではなく、作業の範囲です。たとえば「構成を作る編集者」「読みやすさを点検する校正者」「資料から要点を抜き出すリサーチ担当」のように、工程ごとに役割を変えると使い分けやすくなります。
# 役割を与えるプロンプト例
あなたは、AI活用を解説するWebメディアの編集者です。
読者の疑問に順番に答える、分かりやすい記事構成を作るのが担当です。
次のテーマで、見出し案を作ってください。
テーマ:ChatGPTでブログ記事を書く手順
注意したいのは、役割に実在しない経歴や実績を持たせないことです。「10年のキャリアを持つ専門家として書いて」と指示すると、経験談らしい文章が生成されますが、それは書き手の経験ではありません。公開する文章に「私の経験では」と書くのは、実際にあなたが経験した内容だけにしてください。
コツ2:ペルソナを詳細に設定して読者に合わせる
誰に向けて書くのかを具体的に伝えると、語り口と例の選び方が変わります。年齢や職業よりも、「今どんな状況で、何に困っているか」「すでに知っていること」を書くほうが、出力に反映されやすくなります。
# ペルソナを設定するプロンプト例(仮の例)
読者の設定:
- 状況:中小企業でWeb担当を兼任している。ブログの更新が後回しになりがち
- 悩み:記事の構成づくりに時間を取られ、公開まで進まない
- 知識:ChatGPTの基本的な使い方は知っているが、ブログ向けの指示の出し方は未経験
この読者が「読み終えたらすぐ試せる」と感じる説明にしてください。
ここに書くペルソナは、読者像を考えるための仮の設定です。実在の顧客の話や利用者の声として記事に載せることはしません。実際の読者の声を載せる場合は、本人の同意を得た実在の内容に限ります。
コツ3:出力形式(Format)を指定して貼り付け後の手直しを減らす
出力の形式を指定すると、コピー後の整形が少なくなります。見出しと本文を分けた文章、箇条書き、表、WordPressのブロックエディタに貼り付けやすいHTMLなど、用途に合わせて指定します。
# 出力形式を指定するプロンプト例
次の内容を、WordPressに貼り付けられるHTMLで出力してください。
- 見出しはh2とh3だけを使う
- 段落はpタグ、箇条書きはulタグを使う
- スタイル指定やscriptタグは含めない
内容:(ここに本文のメモを貼り付ける)
HTMLで出力させた場合も、プレビューで表示が崩れていないか、見出しの階層が正しいかを確認してから公開します。貼り付けた時点で完成とは考えないでください。
表を作らせたいときは、「列は3つ、行は5つ」のように、列の名前と行数を先に伝えます。本文中で「5項目」と書くなら、表の行数もそろえておくと、読者の混乱を防げます。
コツ4:参考情報(URLやテキスト)を与えて事実のずれを減らす
根拠にしてほしい資料を貼り付け、「資料にない内容は書かない」と指示します。資料を渡さずに質問すると、ChatGPTは学習した一般的な知識から答えるため、古い情報や誤りが混ざる可能性が高まります。
# 参考情報を与えるプロンプト例
次の資料だけを根拠に、初心者向けに要点を整理してください。
資料に書かれていない内容は書かず、「資料に記載なし」と明記してください。
資料:
(ここに公式ページの該当部分の文章を貼り付ける)
資料には、公式ページ、公的機関の発表、自分で取った調査メモなど、出所が分かるものを選びます。他人の記事をそのまま貼り付けて書き換えさせる使い方は、著作権の問題につながるため避けます。資料の権利関係が確認できないときは、要点を自分の言葉でメモにしてから渡してください。
コツ5:制約条件(Constraints)で出力の範囲を決める
文字数、文体、使ってはいけない表現などを先に決めておくと、修正の手間が減ります。制約は多ければよいものではなく、守ってほしい条件を3〜5個に絞るほうが、出力が不自然になりにくくなります。
# 制約条件を設けるプロンプト例
制約条件:
- 全体は1,000字から1,200字にする
- 断定的な表現(「絶対」「完璧」など)は使わない
- 数字を書くときは、出典がある場合だけにする
- 読者を不安にさせる表現は避ける
制約が増えると、条件同士がぶつかり、文章が不自然になることがあります。優先順位を付けるか、2回に分けて依頼してください。
コツ6:段階的な指示(Step-by-Step)で長い記事を工程に分ける
記事全体を一度に頼むのではなく、工程を分けて依頼します。工程ごとに出力を確認して修正できるので、後戻りが小さくなります。
# 段階的な指示のプロンプト例
段階1:キーワード「ChatGPT ブログ 書き方」で、読者の疑問を5つ挙げてください。
段階2:その疑問に答える順番で、h2の見出し案を作ってください。
段階3:私が選んだ見出しについて、導入文を150字前後で書いてください。
段階4:本文の下書きを書き、事実確認が必要な箇所を最後に一覧にしてください。
段階4の「事実確認が必要な箇所を一覧にする」指示は、人の確認を省くためのものではありません。確認の漏れを減らすための補助です。一覧に出ていない箇所でも、数字や固有名詞は人が確認します。
コツ7:E-E-A-Tの観点で、人が足すべき部分を明確にする
Googleの公式ページ「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」では、経験、専門性、権威性、信頼性(E-E-A-T)の要素のうち、信頼性が最も重要だと説明されています。また、誰が書いたのか、どのように作られたのか、なぜ作られたのかを読者に分かるようにする考え方も紹介されています。
ここで大切なのは、E-E-A-Tという言葉をプロンプトに書いても、ChatGPTに経験や権威が生まれるわけではないということです。代わりに、人が追記すべき場所を明示させる使い方が役立ちます。
# 人が追記する場所を明示させるプロンプト例
この記事の下書きを書いてください。
ただし、実際に試した経験、具体的な数値、画像などの一次情報が必要な箇所は、
文章を作らず、「ここに筆者の経験を追記」と書いた空欄にしてください。
公的機関や公式ページの情報が必要な箇所は、確認すべき情報源の種類を添えてください。
こうしておくと、AIが経験談を捏造することを防げます。空欄に自分の経験と根拠を書き込む作業が、記事の独自性の中心になります。
コツ8:ターゲット読者の知識レベルを定義する
ペルソナ設定と似ていますが、こちらは「どこまで説明するか」を決める指示です。初心者向けか、実務経験者向けかで、用語の説明の量が変わります。レベルが合わないと、専門用語の羅列として読者の離脱につながります。
# 知識レベルを定義するプロンプト例
読者は、ChatGPTという名前は知っているが、プロンプトという言葉は初めて聞く人です。
専門用語を使うときは、初めて出たところで一文の説明を添えてください。
略語は、最初にフルスペルと日本語訳を書いてください。
知識レベルは、1本の記事の中で揺れないように決めます。入門者向けの記事で、途中から専門的な説明が急に増えると、読者は置いていかれます。
コツ9:比喩や具体例を指示して理解を助ける
抽象的な説明は、身近なものに例えると理解しやすくなります。ただし、比喩が事実とずれていないかの確認は必要です。分かりやすさのために、仕組みを間違って伝えてしまっては本末転倒です。
# 比喩や具体例を指示するプロンプト例
「プロンプトに参考資料を添える理由」を、初心者に向けて説明してください。
- 仕事の依頼で「資料を渡すこと」に例えて説明する
- 例えが当てはまらない点があれば、最後に一文で補足する
- 具体例は、仮の例であることを明記する
具体例を作らせるときは、「仮の例」と明記させます。実在する会社名や人物名、実際の数字が混ざると、事実確認の対象が増えるからです。
コツ10:会話を続けて下書きを磨く
1回の指示で完成させようとせず、出力を読んで、足りない点を追加で伝えます。追加指示には、次のような型があります。
| 追加指示の型 | 例 | 狙い |
|---|---|---|
| 削る | 「同じ意味の文を統合して、全体を短くしてください」 | 重複の解消 |
| 深める | 「第2段落の理由を、具体例を1つ加えて説明してください」 | 説得力の補強 |
| 見直す | 「根拠がなく断定している文を、一覧にしてください」 | 誤りの発見 |
| 整える | 「です・ます調に統一して、一文を短くしてください」 | 読みやすさの向上 |
追加指示を重ねるときは、最終的に残したい条件を、会話の途中で忘れられないようにときどき再掲します。長い会話では、前半の条件が出力に反映されなくなることがあるためです。
仮の例:コツ1〜10を1本の依頼文にまとめる
ここまでの要素を1つにまとめた依頼文の例を示します。以下は仮の例で、実在のメディアや実績を示すものではありません。
# 統合した依頼文の例(仮の例)
【役割】あなたは、AI活用を解説するWebメディアの編集者です。
【読者】ChatGPTの基本操作は知っているが、ブログ向けの指示の出し方は未経験の人。
【目的】読み終えた後、自分のテーマで構成案を作れるようにする。
【参考資料】(ここに公式ページの該当部分を貼り付ける)
【制約】
- 資料にない内容は書かず、「資料に記載なし」と明記する
- 断定的な表現は使わない
- 経験や一次情報が必要な箇所は、空欄にして「ここに筆者の経験を追記」と書く
【出力形式】h2とh3の見出し案を、各見出しで答える問いと一緒に表で出す
【進め方】まず段階1として見出し案だけを出し、私の確認を待つ
この依頼で返ってくるのは、完成原稿ではなく、見出しと問いの表です。人がそれを見て、不要な見出しを削り、足りない問いを追加してから、次の段階に進みます。依頼文の長さよりも、「次に何をしてほしいか」が1つに絞られていることが、扱いやすさにつながります。
検索を意識して記事を整える5つの応用的なコツ(コツ11〜15)
検索を意識した記事づくりでは、読者の検索意図を依頼文に入れ、関連語で説明の抜けを点検し、各見出しの冒頭で答えを示し、タイトルと構造化データを公式ガイドに沿って整えます。順位を保証する方法ではなく、読者の目的に合わせるための整理です。
ここからは、検索結果に表示される記事を整える場面のコツです。Googleが特定の書き方で順位を上げると約束しているわけではありません。ここで扱うのは、読者の目的に合った記事に整えるための考え方です。
コツ11:検索意図(インテント)をプロンプトに組み込む
検索意図とは、検索した人が何を達成したいかのことです。マーケティングでは、知りたい(Know)、行きたい(Go)、やりたい(Do)、買いたい(Buy)の4種類に分けて考えることがあります。同じキーワードでも、意図によって必要な記事の形が変わります。
たとえば「ChatGPT ブログ」で検索する人には、書き方の手順を知りたい人もいれば、AI記事の注意点を知りたい人もいます。上位に表示されている記事の見出しを読み、どの意図が多いかを人が判断し、その結果を依頼文に入れます。
# 検索意図を組み込むプロンプト例(仮の例)
キーワード:ChatGPT ブログ 書き方
検索意図:Do(具体的な手順を知りたい)
読者:ブログ未経験の初心者
上の条件に合う、手順形式の記事構成を作ってください。
手順の各見出しには、読者が次に取る行動が分かる一文を入れてください。
コツ12:共起語・関連キーワードを説明の抜けの点検に使う
共起語とは、あるキーワードと一緒に使われやすい言葉のことです。「ブログ」と一緒に使われやすい言葉には、「構成」「見出し」「読者」などがあります。キーワード調査ツールで一覧を作れます。
共起語は、言葉を無理に詰め込むためではなく、「説明すべき話題を忘れていないか」を点検するために使います。一覧をChatGPTに渡し、記事の内容と照らし合わせます。
# 共起語で抜けを点検するプロンプト例
次の共起語リストと、私の記事の見出し一覧を比べてください。
リストにあるのに、見出しや本文で触れていない話題を挙げてください。
言葉を無理に入れる提案はせず、読者の疑問に答えるうえで足したほうがよい話題だけを提案してください。
共起語リスト:(ここに貼り付ける)
見出し一覧:(ここに貼り付ける)
同じ言葉を不自然に繰り返すと、読みにくくなります。Googleのスパムに関するポリシーでも、キーワードの詰め込みは問題のある行為として挙げられています。語を入れるかどうかは、読者の理解に必要かで判断してください。
コツ13:各見出しの冒頭に、簡潔な定義文を置く
各見出しの直後に、その見出しの問いに2〜3文で直接答える文を置くと、読者は結論を先に確認できます。AIによる検索の要約を意識した書き方として紹介されることもありますが、Googleの公式ページ「AI 機能とウェブサイト」には、AI Overviewsなどに表示されるために追加で必要な要件や特別な最適化はないと書かれています。表示の条件は、インデックスされ、スニペット付きで表示できることとされています。
したがって、定義文は「AIに引用されるための仕掛け」と考えるよりも、読者が最初に答えを得られる親切な設計と考えるほうが実態に合っています。
# 見出しごとの定義文を作るプロンプト例
次の見出しについて、冒頭に置く定義文を2〜3文で書いてください。
- 一文目で、見出しの問いに直接答える
- 二文目で、答えが成り立つ条件や注意点を補う
- 専門用語は避け、初心者が読める言葉にする
見出し:プロンプトとは何か
定義文を作らせたら、内容が本文と一致しているかを読み合わせて確認します。冒頭で言い切った内容が、本文の説明より強い表現になっていると、読者の信頼を損ないます。
コツ14:タイトルとメタディスクリプションを読者目線で整える
検索結果で最初に目にするのは、タイトルと説明文です。Googleの公式ページ「Google 検索結果のタイトルリンクの変更」では、title要素は簡潔で内容が分かる文にすること、同じ語句の繰り返しを避けること、サイト内で重複しないようにすることが案内されています。また、Googleはタイトルリンクを複数の情報源から自動で決めるため、title要素の文がそのまま表示されるとは限りません。
ChatGPTには、複数の案を出してもらい、人が選ぶ使い方が向いています。断定的な効果表現や、根拠のない数字は入れないよう、制約として伝えます。
# タイトル案とメタディスクリプション案のプロンプト例(仮の例)
記事の内容:ChatGPTでブログ記事を書く手順と、プロンプトの例文
読者:ブログ未経験の初心者
次の条件で、タイトル案を5つ出してください。
- 「ChatGPT」「ブログ」を自然に含める
- 内容を表す言葉を使い、断定的な効果表現は避ける
- 同じ語句を繰り返さない
その後、選んだ案に合わせて、説明文の案を2つ出してください。
タイトルは、記事の中身と一致していることが前提です。クリックさせるために中身以上の期待を持たせると、読者の信頼を失います。
コツ15:構造化データを意識して、FAQなどの情報を整理する
構造化データは、ページの内容を検索エンジンが理解しやすい標準的な形式で示す仕組みです。Googleの公式ページ「構造化データ マークアップとは」では、必須のプロパティをそろえることで、検索結果で強化された表示の対象になり得ると説明されています。表示が保証されるわけではありません。
同じページには、ユーザーに見えない情報について構造化データを追加しないことも書かれています。つまり、記事に見える形で書いてあるFAQだけを、マークアップの対象にします。
ChatGPTの役割は、記事の中で読者が実際に抱く疑問を整理し、短い回答の文案を作るところまでです。マークアップの実装はプラグインやテーマの機能で行い、種類ごとの表示条件は、公式ドキュメントで確認します。
# FAQの文案を作るプロンプト例
次の記事の内容に基づいて、読者が抱きそうな質問を5つ挙げ、各回答を2〜3文で書いてください。
- 回答は、記事の本文に書いてある内容だけで作る
- 本文にない情報は追加しない
- 数字や制度の説明がある場合は、確認が必要な箇所に印を付ける
【実例】岡田颯太がSNS運用で使うChatGPTブログ記事作成術
SNS運用とブログを連動させる場面では、投稿ネタの整理、記事の下書き、SNS向けの要約の3つにChatGPTを使い、公開前の確認は人が行います。ここでは特定の実績ではなく、その進め方を仮の例として手順に分けて示します。
この節で示すのは、SNS運用とブログ運営を両方行う人が、ChatGPTをどの工程に使うかの仮の例です。数字や成果を示すものではなく、手順と確認の置き方を中心に説明します。
仮の例:SNS投稿ネタをChatGPTで整理する
投稿ネタが尽きる場面では、ChatGPTに「読者の悩みの一覧」を作らせ、そこから記事とSNS投稿の両方に使えるテーマを選ぶ方法があります。ここでも、最初にアカウントの方針、読者、投稿の口調をインプットしておくと、出力が安定します。
# 投稿ネタを整理するプロンプト例(仮の例)
【アカウントの方針】AIをSNS運用に活かす方法を、初心者向けに解説する
【読者】SNS運用を始めたばかりの個人
【依頼】読者が抱きそうな悩みを10個、短い疑問文で挙げてください。
そのうち、ブログ記事にできるものと、SNS投稿だけで足りるものに分けて表にしてください。
返ってきた表は、そのまま使わず、人が選びます。選ぶ基準は、自分が実際に答えられるテーマか、根拠を示せるテーマかどうかです。確認できないテーマは、候補から外します。
SNS向けの文章を作らせるときは、①役割、②読者、③投稿の形式(カルーセル、リール、短文など)、④口調の4点を依頼文に入れます。形式が違えば、文字数や構成が変わるためです。
依頼文のテンプレートを探している場合は、次の関連記事も参考にしてください。

仮の例:チームで記事を作るときの役割分担
複数人で記事を作る場合は、AIに任せる工程と人が担当する工程を最初に分けておくと、責任の所在が明確になります。次の表は、仮の例として段階を5つに分けたものです。
| 段階 | 担当 | 使うもの | 確認のポイント |
|---|---|---|---|
| 段階1:企画とキーワード選定 | マーケティング担当 | キーワード調査ツール | 読者の目的と検索意図を言葉にする |
| 段階2:構成案と下書き | コンテンツ担当 | ChatGPT | 参考資料を渡し、根拠のない内容を入れない |
| 段階3:編集と一次情報の追記 | 分野の担当者 | 共有ドキュメント | 自分の経験と根拠のある数字だけを足す |
| 段階4:校正と事実確認 | 校正担当 | 校正ツール | 固有名詞、日付、数値を一次情報と照合する |
| 段階5:公開と効果測定 | 運用担当 | アクセス解析ツール | 読まれ方を見て、見直す記事を決める |
この表で大切なのは、「段階2」でAIを使っても、「段階3」と「段階4」で人が確認する点です。AIの使用量が増えるほど、後ろの確認工程が重要になります。業務全体にAIを広げたい場合は、次の記事で、業務別のAIツールの選び方を確認できます。

ブログ記事からSNSやLINEへつなぐ導線の考え方
記事を書いて終わりにせず、読者が次に取れる行動を用意しておくと、記事の役割が明確になります。たとえば、SNSで有益な情報を発信し、プロフィールのリンクから記事へ案内し、記事の最後で関連する案内を置く、という流れです。
SNS投稿の文章は、記事を要約してChatGPTに作らせると、元の内容とずれにくくなります。ただし、プラットフォームごとに適した形が違います。写真や図解で伝える場、短い更新を重ねる場、詳しく読ませる場では、同じ文章をそのまま使い回さず、形式ごとに依頼し直します。
記事の要約を作らせるときは、元の記事にない内容が足されていないか確認してください。要約は元の文章に忠実であることが前提です。
要約を依頼するときの考え方は、ChatGPTで長文を要約する方法の記事でも扱っています。関連記事として、次の記事もあわせてご覧ください。

ChatGPTと組み合わせて使えるAIツールの選び方
ChatGPTと併用するAIツールは、製品名の人気ではなく、リサーチ、本文の見直し、資料の読み込みといった役割で選びます。ここでは公式ページで確認できる情報があるClaudeとGeminiを取り上げ、残りの役割は種類別に整理します。
ひとつのツールにすべてを任せるより、役割ごとに別のツールを使うと、互いの弱点を補えます。ただし、ツールが増えるほど確認の手間も増えるため、使う場面を絞ることをお勧めします。
複数のAIに同じ質問をしても、答えが一致するとは限りません。食い違った内容は、AIの回答ではなく、公式ページなどの一次情報で確かめてください。
| 役割 | 公式情報で確認できる内容 | ブログ作業での使いどころ |
|---|---|---|
| 文章の見直しと別視点の下書き(Claude) | 現行モデルとして Claude Fable 5.1、Claude Opus 5.5、Claude Sonnet 5.5、Claude Haiku 4.5 が掲載(出典:Anthropic公式、2026年10月7日確認) | ChatGPTで作った下書きを別のAIに読ませ、論理の飛びや重複を点検する |
| 資料の整理や構成の相談(Gemini) | Gemini API の現行モデルとして Gemini 3.8 Flash や Gemini 3.5 Flash-Lite が掲載(出典:Google公式、2026年10月7日確認) | 調べた内容の整理、表の作成、要点の抜き出し |
| 出典を確認しながらの調査(検索機能を持つAIサービス) | サービスごとに仕様と料金が異なるため、各サービスの案内で確認する | 最新の話題の下調べ。出典のリンク先は自分で開いて確認する |
| 手元の資料に基づく質疑(資料読み込み型のAIサービス) | サービスごとに仕様と料金が異なるため、各サービスの案内で確認する | 論文や公式資料の要点の整理。回答は元の資料と照合する |
文章の見直しに使う「Claude」(現行モデルと料金)
Anthropicの公式ページ「Models overview」(2026年10月7日確認)には、現行モデルとして Claude Fable 5.1、Claude Opus 5.5、Claude Sonnet 5.5、Claude Haiku 4.5 が掲載されています。位置づけは、Fable 5.1 が高度な推論と長期にわたるエージェント作業向け、Opus 5.5 が長時間のエージェント型コーディングと知識業務向け、Sonnet 5.5 が速度と知能の組み合わせを重視するモデルとされています。
モデル名は短い期間で入れ替わります。古い世代の名前を現行の選択肢として扱わず、使う前に公式の一覧で確認してください。
個人向けプランは、公式の料金ページ「Pricing」(2026年10月7日確認、米ドル、税別)で、Freeが$0、Proが月払い$20(年払いは$200で、ページ上は月あたり約$17)、Maxが月$100からと案内されています。使い方としては、ChatGPTの下書きを貼り付け、「論理の飛びがある箇所」「同じ内容を繰り返している箇所」「根拠なく断定している箇所」を挙げてもらう方法が実用的です。
資料整理に使う「Gemini」(現行モデルと料金の注意)
Googleの公式ページ「Gemini models」(2026年10月7日確認)には、Gemini 3.8 Flash が長期のソフトウェア開発、自律エージェント、複雑な企業業務向けのFlashモデルとして、Gemini 3.5 Flash-Lite が大量処理向けに速度と費用効率を重視したモデルとして載っています。
料金は、公式ページ「Gemini API pricing」で、無料枠と従量課金枠があると案内されています。2026年10月7日の確認時点で、Standard の100万トークンあたりの料金(米ドル)は、Gemini 3.8 Flash が入力$0.75、思考トークンを含む出力$3.75で、この金額は2026年12月31日までとされています。モデルごとに無料枠や利用制限が異なるため、自動化に組み込む前にページを確認してください。
ブログの用途では、調べた内容をまとめた表を整える、複数の資料の共通点を抜き出す、といった整理作業に向いています。ただし、出力された数字や固有名詞は、元の資料で確かめます。
検索機能や資料読み込み機能を持つAIサービスの使い方
ChatGPTの知識や参照できる情報には限りがあるため、最新の話題を調べるときは、出典のリンクを表示するタイプのAIサービスを併用する方法があります。この種類のサービスは製品ごとに仕様と料金が違うので、導入前に各公式ページで確認してください。
注意したいのは、出典のリンクがあっても、内容が正しいとは限らないことです。リンク先を自分で開き、書かれている文言と回答が一致しているかを確認します。
手元の資料だけを根拠に答える種類のサービスは、公式資料や論文の要点を整理する場面で役立ちます。回答は、元の資料の該当箇所を自分で読んで確かめてから、記事に引用します。
ChatGPTで書かせたブログ記事の注意点とリスク対策
ChatGPTで書いた記事を公開する前には、事実確認、著作権、独自性、Googleのガイダンスの4点を点検します。AIが作った文章であっても、公開する人が内容の責任を負うことに変わりはありません。
ここでは、公開前に点検する4つのリスクを、順に説明します。
事実確認(ファクトチェック)は公開する人の責任
ChatGPTは、事実ではない内容をもっともらしく書くことがあります。Googleの公式ページ「ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス」にも、生成AIの出力には誤りが含まれ得るため、公開前に人が確認して見直すことが書かれています。確認の対象は本文だけでなく、title要素、説明文、構造化データ、画像の代替テキストにも及ぶとされています。
確認の優先順位は、①数字と日付、②固有名詞(製品名、法令名、団体名)、③制度や規約の説明、④「〜と言われています」といった出所のない伝聞表現、の順がお勧めです。公的機関や公式ページに当たり、書かれている文言と自分の記事の表現が一致しているかを見ます。
確認の手順をより詳しく知りたい場合は、AIハルシネーション対策とファクトチェックの手順の記事も参考になります。ChatGPTに「その情報の出典を教えてください」と尋ねる方法もありますが、示されたURLやタイトルが実在しない場合があります。出典として使う前に、リンク先を自分で開いて確かめてください。
著作権:コピペと類似の確認
文化庁のページ「AIと著作権について」では、令和6年3月に「AIと著作権に関する考え方について」がまとめられたことや、関連する資料が公開されていることが案内されています。個別の事案の判断は、これらの資料や専門家への相談を前提にしてください。業務で使う前の確認項目は、生成AIと著作権の確認ポイントの記事でも整理しています。
実務上の注意点は2つあります。1つ目は、他人の記事や書籍の文章をそのまま入力して書き換えさせないことです。2つ目は、出力された文章が既存の文章と似ていないかを、公開前に確認することです。
ChatGPTは学習した大量の文章に基づいて出力するため、意図せず既存の表現に近い文章が出る可能性を、ゼロとは言えません。完成した記事は、検索で特徴的な一文を調べる、コピー確認ツールを使うなどして、類似の有無を点検してください。生成した文章の権利の扱いは、サービスごとの利用規約で異なる場合があるため、使うサービスの利用規約を確認します。
AIっぽさを消し、独自性(オリジナリティ)を加える
AIが生成した文章は、当たり障りがなく、書き手の経験が見えにくい傾向があります。読者が記事を読んで得をしたと感じる部分は、あなたにしか書けない内容です。独自性を加える方法を、具体的に挙げます。
- 実際に試した結果を書く:手順を自分でやってみて、つまずいた箇所と対処を書き足します。
- 判断の理由を書く:なぜその方法を選び、なぜ別の方法をやめたのかを説明します。
- 自分のデータや画像を使う:自分で取ったスクリーンショットや、集計した結果を載せます。
- 読者の状況に合わせて分岐させる:初心者向け、実務者向けなど、条件ごとの選び方を書きます。
たとえば、AIが出した「ChatGPTは便利です」という一文は、実際に使った場面と、使ってどう変わったかを具体的に書き足してはじめて、その人にしか書けない文章になります。実際の経験がないなら、経験があるように書かず、公式情報の整理に徹するのが誠実です。
Googleの生成AIコンテンツに関するガイダンスを正しく理解する
「AIで書いた記事はGoogleから評価されない」という見方がありますが、Googleの公式ページ「ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス」では、生成AIの利用そのものが禁止とは書かれていません。問題とされるのは、ユーザーに価値を加えずに多数のページを生成するような使い方で、スパムに関するポリシーのうち、スケールされたコンテンツの不正使用に該当する可能性があるとされています。
もう1つの公式ページ「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」では、検索順位を操作することを主な目的にした自動化によるコンテンツ生成はスパムに関するポリシーに反すると説明されています。同時に、誰が・どのように・なぜ作ったかを読者に分かるようにする考え方も示されています。
これらのページは、順位の約束をするものではありません。読む側として整理すると、「AIを使ったか」ではなく、「読者の役に立つ内容を、人が責任を持って確認して出しているか」を見直すことが、公式の考え方に沿った対応です。
公開前のチェックリスト
最後に、公開前に確認する項目を表にまとめます。4つのリスクのそれぞれについて、確認する対象と方法を並べました。
| リスク | 確認する対象 | 確認の方法 |
|---|---|---|
| 事実の誤り | 数字、日付、固有名詞、制度の説明 | 一次情報の原文と、記事の表現を照合する |
| 著作権・類似 | 引用部分、他者の文章に近い表現 | 特徴的な一文を検索し、類似の有無を点検する |
| 独自性の不足 | 経験や判断の理由が書かれているか | 各見出しに、人が足した内容が1つ以上あるか見る |
| ガイダンスとのずれ | タイトル、説明文、構造化データ、画像の代替テキスト | 本文と食い違う表現や誇張がないか読み合わせる |
AIで書いたブログ記事を公開した後の活用3段階
記事を公開した後は、読者が次に取れる行動を用意し、自分のサービスを案内する場合は広告であることを明示し、SNSと連動して読者との接点を増やします。ここでは、活用の考え方を3つの段階で整理します。
記事を公開しただけでは、読者が次に何をすればよいか分かりません。収益化に関心がある場合も、まず読者にとって役立つ導線を作ることが出発点です。ここで扱うのは、公開後の活用の考え方です。
段階1:記事の中に、読者が次に読める関連記事を用意する
段階2:紹介や案内をする場合は、広告であることを明示する
段階3:SNSと連動して、読者との接点を増やす
段階1:関連記事と次の行動を用意する
記事を読み終えた読者に、次に読める記事や、試せる行動を示します。たとえば、この記事の読者なら、プロンプトのひな形、ChatGPTの使い方の全体像、要約のコツなどが次の関心になります。関連記事は、その記事の問いに続く内容のものだけを選び、数を増やすことを目的にしません。
ChatGPTには、記事の内容を渡して「読み終えた読者が次に知りたいこと」を3つ挙げてもらう使い方ができます。ただし、案内先は実在するページから人が選びます。
段階2:アフィリエイトや自社サービスの案内は、広告であることを明示する
記事でサービスや商品を紹介して報酬を得る場合や、自社のサービスを案内する場合は、広告であることを読者に分かる形で示します。消費者庁のページ「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」では、広告であるにもかかわらず、広告であることを隠す行為が景品表示法の規制の対象になったと案内されています。AI×SNS運用での表示ルールは、AI×SNS運用のステマ規制対応の記事でも解説しています。
紹介するサービスは、実際に確認した内容だけを書きます。公式ページで確認できない機能や料金は書きません。「おすすめ」と書くときは、誰にとって、どんな条件で適しているのかを併記し、向かない人も書きます。AIに作らせた比較文は、サービスの仕様や料金が古い可能性があるため、公式ページと照合してから載せます。
自社のサービスや講座を案内する場合も同じです。記事の中で体験談の形を借りて宣伝するのではなく、案内の枠を分けて、運営元の案内であることが分かるようにします。
段階3:SNSと連動して、読者との接点を増やす
ブログだけでは、検索結果の変動によって読まれ方が変わります。SNSや、LINEなどの登録型の接点を併用すると、読者とのつながりが残ります。ただし、SNSごとに適した形が違うため、記事の要約を作る場合も、それぞれの形式に合わせて依頼します。
- X:記事の要点を短い文で紹介し、続きを記事で読んでもらう。
- Instagram:記事の内容を図解にして、フィードやリールで紹介する。
- YouTube:記事の内容を動画で解説し、概要欄から記事へ案内する。
SNSの投稿文を作る場合も、事実確認の手順は変わりません。記事の本文にない内容を、投稿文で言い切っていないかを確認してから公開します。
よくある質問(FAQ)
- Q1. ChatGPTで書いた記事は、SEOに悪影響がありますか?
- Googleの案内では、生成AIの利用自体は禁止されていません。一方で、ユーザーに価値を加えずに大量のページを生成すると、スパムに関するポリシーに該当する可能性があるとされています。出典つきの説明は、本記事の「Googleの生成AIコンテンツに関するガイダンスを正しく理解する」の節にあります。AIを使ったかどうかよりも、読者の役に立つ内容を、人が確認して出しているかが問われます。順位への影響を一概に断定することはできません。
- Q2. 生成した文章の権利は誰のものになりますか?
- 権利の扱いは、使うサービスの利用規約で決められているため、契約しているサービスの規約の「出力」に関する項目を確認してください。また、入力した文章に第三者の著作物が含まれる場合や、出力が既存の文章に似てしまう場合は、別に権利の問題が生じ得ます。文化庁のページ「AIと著作権について」の資料も参考にしてください。
- Q3. 文章が不自然になるのを防ぐには、どうすればよいですか?
- 役割、読者、文体、文の長さを依頼文に入れ、初稿を読んで不自然な箇所を具体的に指摘して直してもらいます。ただし、最後に自分の言葉で読み直し、自分の経験や判断の理由を書き足す作業が欠かせません。文章の整えだけをAIに任せ、内容の独自性は人が足すと考えると進めやすくなります。
- Q4. ファクトチェックは、どこまで必要ですか?
- 数字、日付、固有名詞、制度や規約の説明は、すべて公式ページや公的機関の資料で確認します。ChatGPTが示した出典のリンクも、実在するか、書かれている内容が記事の主張と一致するかを自分で開いて確かめます。確認できない内容は、記事から外すのが安全です。
- Q5. ChatGPTだけで記事を完成させても問題ありませんか?
- 技術的には可能ですが、お勧めしません。ChatGPTは、経験、最新の事実、公開後の責任を引き受けることができないためです。構成案と下書きの作成はAIに任せ、事実確認と独自の情報の追加、公開の判断は人が行う分担を、この記事では段階1〜4として整理しています。
- Q6. 無料プランと有料プランは、どう選べばよいですか?
- OpenAIの公式の料金ページ(Pricing、2026年10月7日確認)では、Freeが月額$0、Goが月額$8、Plusが月額$20、Proが月額$100からと案内されています(米ドル)。まずは無料で指示の出し方を試し、利用量が足りなくなったときに、各プランの利用上限と使えるモデルを公式の比較で見て選ぶ流れが現実的です。有料にすれば記事の質が上がるとは公式には書かれていません。
- Q7. AIが書いたことは、読者に分かりますか?
- 定型的な言い回しや、経験の見えない一般論が続くと、読者は違和感を持つことがあります。ただ、問題の本質は「AIを使ったかどうか」ではなく、読者の疑問に答えているかどうかです。Googleの案内では、コンテンツの作り方を読者に分かるようにする考え方(誰が、どのように、なぜ作ったか)も紹介されています。詳しくは、本記事のGoogleのガイダンスを扱う節で確認できます。
- Q8. 記事の専門性や独自性を高めるには、どうすればよいですか?
- 公式資料や調査メモを根拠として渡し、人が追記する箇所を空欄にしてもらう方法が有効です。空欄には、実際に試した結果、判断の理由、自分で取ったデータを書きます。経験がない分野では、経験を装わず、公式情報の整理と出典の明示に徹してください。
まとめ:ChatGPTで記事を書くコツを実行に移す
この記事では、ChatGPTでブログ記事を作るための15のコツを、手順と例文つきで説明しました。大切なのは、AIに任せる部分と、人が担当する部分をはっきり分けることです。
15のコツの振り返り
15のコツは、次の3つのグループに分けて覚えると使いやすくなります。
- 依頼文の土台を作るコツ(コツ1〜5):役割、ペルソナ、出力形式、参考情報、制約条件を決めます。
- 依頼の進め方と磨き方のコツ(コツ6〜10):段階的に指示し、人が足す部分を明確にし、読者に合わせて会話で磨きます。
- 検索を意識して整えるコツ(コツ11〜15):検索意図、関連語の点検、定義文、タイトルと説明文、構造化データを扱います。
どのコツを使う場合も、「AIに丸投げしない」という姿勢が前提です。事実の確認、経験の追記、公開の判断は、記事を出す人が行います。
今日から始める最初の一歩
多くの情報を読むと、何から始めればよいか迷うかもしれません。最初は、小さく試すことをお勧めします。次の3つを、まず1回やってみてください。
- 書きたい記事のテーマを1つ決める
(例:身近な道具の選び方など、自分が答えられるテーマ) - この記事の「ペルソナ設定」の例文を貼り付け、読者像を作ってもらう
(テーマに合わせて括弧の部分だけ書き換える) - 返ってきた読者像を読み、その人が知りたいことを自分の言葉で書き足す
(記事の方向性が、先に言葉になります)
いきなり記事を完成させる必要はありません。まずは、ChatGPTと対話しながら考えを形にする流れに慣れてください。
さらにAI活用を広げたい方へ
ここで学んだ指示の出し方は、SNS投稿の作成、動画の台本づくり、メール文面の整理など、他の文章作業にも応用できます。たとえば、ChatGPTでメール返信を自動化する例文や、議事録作成のプロンプトでも、役割、読者、出力形式、制約条件を決める考え方は共通です。AIをSNS運用に活かしたい方に向けて、LINEで「AI×SNS 100大特典」をご案内しています。
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