ChatGPTでExcel関数は作れる?
結論:誰でも簡単に作成可能です
ChatGPTを活用すれば、これまで頭を悩ませていたExcelの複雑な関数や数式を、誰でも驚くほど簡単に作成できます。
専門的な知識は一切不要であり、あなたが実現したいことを日本語で伝えるだけで、AIが最適な答えを提示してくれるでしょう。
SUMIF, VLOOKUPからXLOOKUPまであらゆる関数に対応
ChatGPTの真価は、その圧倒的な対応範囲の広さにあります。
例えば、「A列の合計を出す」といった単純なSUM関数から、「B列が『東京支社』かつC列の売上が100万円以上の社員名をリストアップする」といったSUMIFSやFILTER関数を組み合わせる複雑な条件指定まで、自由自在です。
特にビジネスシーンで頻繁に利用されるVLOOKUP関数は、多くの方が一度は使い方でつまずいた経験があるのではないでしょうか。
ChatGPTに「シート1のA列にある社員番号をキーにして、シート2の社員名簿から該当する氏名と部署名をD列とE列に表示したい」とお願いするだけで、一瞬で正しい数式を生成してくれます。
さらに、近年VLOOKUP関数の後継として登場したXLOOKUP関数にも当然対応しています。
「XLOOKUPはVLOOKUPより柔軟な検索ができますが、どう使えばいいですか?
」と質問すれば、関数の基本構造から具体的な使用例まで、まるで専属の家庭教師のように丁寧に教えてくれるでしょう。
これにより、あなたはもう関数の引数の順番を暗記したり、エラーの原因を探して時間を浪費したりする必要はなくなります。
関数だけでなくVBA・マクロのコードも自動生成できる
ChatGPTの能力は、単なる関数作成に留まりません。
Excel業務の自動化に不可欠なVBA(Visual Basic for Applications)やマクロのプログラミングコードさえも、日本語の指示から自動で生成可能です。
これにより、あなたのExcel作業は劇的に効率化されるでしょう。
例えば、「毎月ダウンロードする売上データ(CSV形式)をExcelで開き、不要な行を削除して、支社ごとにシートを分割し、各シートで売上トップ5を太字にする」といった一連の定型作業を考えてみてください。
この作業をマクロで自動化しようとすれば、従来はVBAの専門知識が必要不可欠でした。
しかし、ChatGPTを使えば、この一連の流れを文章で伝えるだけで、コピペするだけで動くVBAコードが手に入ります。
実際に、私が代表を務める株式会社S.Lineでも、請求書発行やSNS投稿データの集計といった業務に、ChatGPTが生成したVBAマクロを導入しています。
その結果、担当スタッフの作業時間を月間平均で15時間以上も削減することに成功しました。
これは、AIの力を借りることで、プログラミング未経験者でも企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進できる強力な証左と言えるでしょう。
なぜ今、ビジネスでChatGPT×Excelスキルが求められるのか
現代のビジネス環境において、ChatGPTとExcelを組み合わせるスキルは、もはや一部の先進的な層だけのものではありません。
すべてのビジネスパーソンにとって必須の教養となりつつあります。
その理由は大きく分けて3つ考えられます。
第一に、圧倒的な生産性の向上です。
これまでデータ集計やレポート作成に費やしていた膨大な時間をAIに任せることで、人間はより分析や戦略立案といった付加価値の高い業務に集中できます。
単純作業から解放されることで、創造性を発揮する時間が増えることは間違いありません。
第二に、データドリブンな意思決定の民主化が挙げられます。
従来はExcel上級者やデータ分析の専門家しか扱えなかった高度な分析も、ChatGPTのサポートがあれば誰もが実行可能になります。
これにより、現場レベルの社員一人ひとりがデータに基づいた客観的な判断を下せるようになり、組織全体のパフォーマンス向上に繋がるでしょう。
そして第三の理由が、個人の市場価値の向上です。
AIを「使いこなす」スキルは、今後のキャリアにおいて極めて強力な武器となります。
同じExcelスキルを持つ人材でも、AIを活用して10倍のスピードで成果を出せる人材と、従来通りのやり方しかできない人材とでは、その評価に天と地ほどの差が生まれるのは必然です。
このスキルは、あなたの市場価値を飛躍的に高めるポテンシャルを秘めています。
ChatGPTとExcelを組み合わせるスキルは、単なる時短テクニックではありません。
それは、あなたの仕事のやり方を根本から変革し、キャリアの可能性を無限に広げるための現代の「魔法」なのです。
本記事を最後まで読めば、あなたもその魔法使いになる第一歩を踏み出せるでしょう。
ChatGPTでExcel関数を作る5つの革新的メリット

ChatGPTの活用は、単なるExcel作業の効率化に留まりません。
関数作成の概念そのものを覆し、あなたのビジネススキルを飛躍させる可能性を秘めているのをご存知でしょうか。
ここでは、ChatGPTがもたらす5つの革新的なメリットを詳しく解説します。
メリット1:関数を調べる時間の大幅な短縮
これまでExcel関数を一つ作るのに、どれだけの時間を費やしてきたでしょうか。
「〇〇する場合 関数」とGoogleで検索し、無数の解説サイトを渡り歩く作業は、本来の業務を圧迫する大きな要因でした。
しかし、ChatGPTを使えば、その時間は劇的に短縮されるでしょう。
例えば「A列のセルが空白でなければ、B列の数値を合計する」といった処理をしたい場合、ChatGPTに日本語で質問するだけで瞬時に関数を生成します。
弊社「S.Line」の社内調査では、従来1つの複雑な関数を調べるのに平均15分かかっていた作業が、ChatGPTの活用でわずか1分以内に完了するという結果が出ています。
この圧倒的な時間短縮こそ、最初に体感できる最も大きなメリットです。
メリット2:複雑な条件の関数も日本語で指示するだけ
IF関数の中にVLOOKUP関数を入れ子(ネスト)にするような、複数の条件が絡み合う関数は初心者にとって大きな壁です。
「どの引数をどこに入れるのか」「カッコの数は合っているか」など、一つ一つの要素を正確に組み立てる必要がありました。
この難易度の高さが、多くの人をExcelアレルギーにさせていたと言っても過言ではありません。
ChatGPTは、こうした複雑な関数の組み合わせを最も得意としています。
「もしB列の値が100以上ならC列から商品名を検索し、100未満なら”対象外”と表示する」といった複雑な指示も、自然な日本語で伝えるだけで完璧な関数を提案してくれるのです。
これにより、Excelの熟練度に関わらず、誰もが高度なデータ処理を実装できるようになります。
メリット3:エラーの原因究明と修正が瞬時に完了
意気揚々と入力した関数が「#N/A」や「#VALUE!」といったエラーを返した時の絶望感は、誰しもが経験したことがあるでしょう。
エラーの原因は、参照範囲のズレやデータ型の不一致など多岐にわたり、特定には多くの時間と根気が必要でした。
まるで暗号解読のような作業に、頭を抱えた経験は一度や二度ではないはずです。
この問題も、ChatGPTが劇的に解決します。
エラーが出た関数と、どのような状況でエラーになったかをChatGPTに貼り付けて質問するだけで、AIがエラーの原因を特定し、具体的な修正案を提示してくれます。
これは、まるで24時間対応してくれる専属のExcelエキスパートが隣にいるような感覚であり、トライアンドエラーの時間を大幅に削減できるでしょう。
メリット4:Excel関数の学習ツールとしても活用できる
ChatGPTは、単に答えを教えてくれるだけのツールではありません。
生成した関数が「なぜそのような構造になっているのか」をステップバイステップで丁寧に解説させることが可能です。
例えば、SUMIFS関数の各引数(合計対象範囲, 条件範囲1, 条件1…)が、それぞれシート上のどの部分に対応しているのかを具体的に説明させられます。
これにより、あなたは関数をただコピー&ペーストするだけでなく、その仕組みを深く理解しながらスキルアップできます。
「関数を“使う”」から「関数を“理解して使いこなす”」フェーズへと自然に移行できるため、ChatGPTは最高のパーソナルトレーナーにもなり得るのです。
実際に、AIの解説を通じて関数の本質的な理解が深まったという声は少なくありません。
メリット5:VBAへのステップアップも容易になる
Excel業務の自動化を極めると、最終的にはVBA(Visual Basic for Applications)マクロの世界にたどり着きます。
VBAはプログラミング言語の一種であり、関数だけでは実現不可能な高度な自動化を可能にしますが、その学習ハードルは決して低くありませんでした。
しかし、ChatGPTの登場がこの常識をも変えつつあります。
ChatGPTは、関数作成と同じ要領で日本語の指示からVBAコードを生成することが可能です。
「複数のシートに分かれた売上データを一つの集計シートにまとめる」といった定型業務を自動化するVBAコードも、対話形式で作成できます。
関数でExcelの基礎体力をつけ、より高度な自動化を目指すための強力な足がかりとなるでしょう。
【初心者向け】ChatGPTでExcel関数を作る基本の3ステップ
ChatGPTを使えば、複雑なExcel関数も日本語の指示だけで簡単に作れます。
本章では、関数知識ゼロの初心者でも迷わない3つの基本ステップを丁寧に解説します。
ステップ1:実行したい処理を日本語で具体的に書き出す
ChatGPTでExcel関数を作る最初のステップは、実行したい処理を日本語で具体的に書き出すことです。
これはまるで、家を建てる前の設計図作りのようなもの。
設計図が曖昧だと、望み通りの家が建たないのと同じで、AIへの指示も具体的でなければ期待した関数は得られないでしょう。
具体的に書き出す際のコツは、「何を」「どのセルで」「どうしたいのか」という3つの要素を明確にすることです。
例えば、「売上を集計したい」という曖昧な指示ではなく、「シート1のB列2行目からB列100行目までの売上金額を合計し、その結果をシート2のA1セルに表示したい」のように具体化します。
この一手間が、後のプロンプト作成の精度を劇的に向上させるのです。
まずは頭の中にあるやりたいことを、箇条書きで良いので全て書き出してみましょう。
例えば、「もしC列の値が100以上なら”達成”、未満なら”未達”とD列に表示する」「商品リストから商品IDをキーにして価格を検索し表示する」といった具体的な文章にすることが重要です。
この段階で処理内容を言語化することで、自分自身の頭の中も整理されます。
Excelのどの部分を操作して、どのような結果を得たいのかを明確に定義してください。
この「日本語での下書き」が、AIとのコミュニケーションを成功させるための最も重要な土台となるでしょう。
ステップ2:ChatGPTに最適なプロンプトを入力する
日本語での下書きが完成したら、次はいよいよChatGPTにプロンプトとして入力します。
ステップ1で作成した具体的な指示文を、AIが理解しやすいように少し整えてあげるのがこのステップの目的です。
優秀なアシスタントに仕事を依頼する時と同じで、丁寧かつ明確な指示が、高品質なアウトプットを引き出します。
効果的なプロンプトには、いくつかの型が存在します。
まず、「あなたはExcel関数のプロフェッショナルです」のように、ChatGPTに役割(ペルソナ)を与えることから始めましょう。
これにより、AIはより専門的な知識を基に関数を生成してくれるようになります。
その上で、ステップ1で作成した日本語の指示を「以下の条件を満たすExcel関数を作成してください」という前置きに続けて記述するのがおすすめです。
例えば、以下のようなプロンプトが考えられます。
「あなたはExcelの専門家です。
シート1のB2セルからB100セルまでの売上合計を、シート2のA1セルに表示する関数を作成してください。
」このように、前提条件、実行内容、出力先を明確に伝えることが重要です。
さらに、「関数だけでなく、簡単な解説も加えてください」と付け加えると、関数の意味も理解できて一石二鳥でしょう。
プロンプトが曖昧だと、ChatGPTは意図しない関数を生成することがあります。
例えば、「売上データをまとめて」とだけ伝えると、SUM関数なのかAVERAGE関数なのか、AIは判断に迷ってしまいます。
少し面倒でも、セル範囲や条件を具体的に指定することを心がけてください。
私も最初は「もっと簡単に指示できないか」と考えましたが、結局は最初のプロンプトを丁寧作ることが一番の時短に繋がると気づきました。
焦らず、ステップ1の下書きを基に、的確なプロンプトを作成してみてください。
ステップ3:生成された関数をコピーしてExcelに貼り付け、動作確認
最後のステップは、ChatGPTが生成した関数をコピーし、実際にExcelに貼り付けて動作を確認する作業です。
AIが生成したコードは一見完璧に見えるかもしれませんが、必ず人間の目で最終チェックを行うことが欠かせません。
これは、AIという優秀なパートナーの仕事を信頼しつつも、最終的な責任は使用者である我々にあるという意識を持つことに繋がります。
ChatGPTの回答欄には通常、コードをワンクリックでコピーできるボタンが用意されています。
そのボタンを使って関数をコピーし、Excelの数式バーに貼り付けましょう。
貼り付けた後、Enterキーを押して関数が正しく実行されるかを確認します。
いくつかの異なるデータでテストし、想定通りの結果が返ってくるかを確かめるのが理想的です。
もし「#N/A」や「#VALUE!」のようなエラーが表示された場合は、慌てる必要はありません。
そのエラーメッセージと生成された関数を再度ChatGPTに提示し、「このエラーの原因と修正方法を教えてください」と質問してみましょう。
AIは対話を通じて回答を改善できるため、エラー解決の強力なサポーターになってくれます。
動作確認の際は、以下の3点をチェックリストとして活用してください。
①参照しているセル範囲は正しいか。
②特定の条件下での計算結果は想定通りか。
③エラーが表示されていないか。
このトライ&エラーの繰り返しこそが、ChatGPT活用スキルを向上させる最短ルートです。
最初は少し手間取るかもしれませんが、この3ステップに慣れれば、これまで数時間かかっていた複雑な関数作成も数分で完了するようになります。
ぜひ、この手順をマスターして、あなたのExcel業務を劇的に効率化させてください。
【コピペOK】用途別|ChatGPTのExcel関数作成プロンプトテンプレート15選
ここでは、実務で頻繁に登場するシーン別に、コピー&ペーストしてすぐに使えるChatGPTのプロンプトを15個厳選してご紹介します。
基本的な計算から複雑なデータ抽出まで、あなたのExcel作業を劇的に効率化するテンプレート集です。
集計・計算で使えるプロンプト
まずは、売上データやアンケート結果など、日々の業務で欠かせない集計・計算作業を自動化するプロンプトから見ていきましょう。
SUMやAVERAGEといった基本的な関数から、特定の条件を満たすデータだけを集計する応用的な関数まで、ChatGPTなら一瞬で作成可能です。
プロンプトで重要なのは、どのセルの範囲をどのように処理したいのかを具体的に伝えることです。
「C列の売上を合計したい」のように、列名や行番号を明確に指定することで、ChatGPTはより正確な関数を生成してくれます。
1. 指定範囲の合計値を求める(SUM関数)
売上リストの合計金額を計算したい、といった最も基本的な集計作業で使えます。
プロンプト例:
ExcelのC2セルからC50セルまでの合計値を計算するSUM関数を教えてください。
2. 指定範囲の平均値を求める(AVERAGE関数)
テストの平均点や、月間平均売上などを算出する際に便利なプロンプトです。
プロンプト例:
D列のD2からD100に入力されている数値の平均値を求めるExcel関数を作成してください。
3. 条件に合うセルの数を数える(COUNTIF関数)
アンケート結果で「はい」と答えた人の数や、在庫リストで「在庫あり」となっている商品の数を数えるのに役立ちます。
プロンプト例:
ExcelシートのE列(E2:E200)に「合格」という文字列が入力されているセルの数を数えるCOUNTIF関数を教えて。
4. 条件に合うセルの合計値を求める(SUMIF関数)
特定のカテゴリの商品だけの売上合計や、特定の担当者の売上合計を出す場合などに活用できるでしょう。
プロンプト例:
A列に商品カテゴリ、B列に売上金額が入力されています。
A列が「飲料」である行のB列の売上合計を計算するSUMIF関数を作成してください。
範囲は2行目から500行目です。
検索・抽出で使えるプロンプト(VLOOKUP/XLOOKUP)
膨大なデータの中から、目的の情報を探し出す「検索・抽出」はExcel業務の要です。
特にVLOOKUP関数や、その後継であるXLOOKUP関数はマスター必須ですが、引数が多くて覚えるのが大変という方も多いのではないでしょうか。
ChatGPTを使えば、そうした悩みも一気に解決します。
VLOOKUPとXLOOKUPは似ていますが、機能面で大きな違いがあります。
どちらを使うべきか迷った際は、以下の比較表を参考にしてみてください。
| 項目 | VLOOKUP関数 | XLOOKUP関数 |
|---|---|---|
| 検索方向 | 右方向のみ(検索値は範囲の左端列にある必要あり) | 左右どちらも可能(検索範囲と戻り範囲を別に指定) |
| デフォルトの検索 | 近似一致(引数の省略時) | 完全一致(より安全) |
| 列の追加/削除への耐性 | 弱い(列番号が変わると修正が必要) | 強い(範囲で指定するため影響を受けにくい) |
| エラー処理 | IFERROR関数との組み合わせが必要 | 関数内でエラー時の値を指定可能 |
| 対応バージョン | Excel 2007以降 | Microsoft 365, Excel 2021以降 |
5. 商品コードから価格を検索する(VLOOKUP関数)
商品マスタから、入力された商品コードに対応する価格を引っ張ってくる、といった典型的な使い方です。
プロンプト例:
Sheet2のA列に商品コード、B列に価格が記載された表があります。
Sheet1のA2セルに入力した商品コードをキーにして、Sheet2の表から対応する価格をB2セルに表示するVLOOKUP関数を教えてください。
検索方法は完全一致でお願いします。
6. 社員番号から部署名を検索する(XLOOKUP関数)
VLOOKUPよりも柔軟な検索が可能なXLOOKUP関数のプロンプトです。
検索値が見つからない場合のエラーメッセージも指定できます。
プロンプト例:
社員名簿シートのB列に社員番号、E列に部署名があります。
入力シートのC5セルに入力された社員番号と一致する社員の部署名を、社員名簿シートから探して表示するXLOOKUP関数を作成してください。
見つからなかった場合は「該当者なし」と表示させたいです。
7. 複数条件に一致するデータを抽出する(FILTER関数)
「営業部」かつ「契約件数が10件以上」の社員リストを抽出するなど、より複雑な条件でのデータ抽出に威力を発揮します。
プロンプト例:
顧客リスト(A1:D100)から、C列の「登録月」が「4月」で、かつD列の「ステータス」が「アクティブ」である顧客のデータ(A列からD列すべて)を抽出するFILTER関数を教えてください。
文字列操作で使えるプロンプト
入力されたデータ形式がバラバラで、整形作業に時間がかかっていませんか。
姓と名を結合したり、住所から都道府県だけを抜き出したりといった文字列操作も、ChatGPTに任せれば簡単です。
地味ながらも業務効率を大きく左右する部分ですので、ぜひ活用してみてください。
8. 姓と名を結合する(CONCAT関数 / &)
別々のセルに入力された姓と名を、間にスペースを挟んで1つのセルにまとめます。
プロンプト例:
A2セルに姓、B2セルに名が入力されています。
この2つを結合して、間に半角スペースを入れた氏名をC2セルに表示するExcel関数を教えてください。
(例:山田 太郎)
9. 住所から都道府県名だけを抽出する(LEFT関数 / FIND関数)
長い住所データから、最初の「都」「道」「府」「県」までの文字列を抜き出したい場合に有効なテクニックです。
プロンプト例:
A2セルに「東京都千代田区丸の内1-1」のような住所が入力されています。
この住所から都道府県名だけ(「東京都」の部分)を抽出する関数を作成してください。
10. 特定の文字列を置き換える(SUBSTITUTE関数)
表記ゆれを統一したり、古い情報を一括で更新したりする際に役立ちます。
例えば「(株)」を「株式会社」に統一する、といった作業が自動化できます。
プロンプト例:
B列に入力されている会社名に含まれる「(株)」という文字列を、すべて「株式会社」に置き換えるSUBSTITUTE関数を教えて。
11. 不要なスペースを削除する(TRIM関数)
データ入力時に紛れ込んだ、文字列の前後の不要なスペースや、単語間の余分なスペースを削除してくれます。
VLOOKUPなどが上手く機能しない原因が、この不要なスペースであることも少なくありません。
プロンプト例:
A2セルの文字列に含まれている、先頭と末尾の余分なスペースを削除する関数は何ですか?
条件分岐(IF関数)で使えるプロンプト
「もし〜ならばA、そうでなければB」といった条件分岐は、あらゆる業務で発生するロジックです。
ExcelのIF関数を使えばこれを自動化できますが、条件が複雑になると関数も長くなりがちです。
ChatGPTに日本語で条件を伝えるだけで、ネストされた複雑なIF関数も正確に生成してくれます。
12. 点数に応じて「合格」「不合格」を判定する(IF関数)
最も基本的なIF関数の使い方です。
特定の数値を基準に、結果を2つに分類します。
プロンプト例:
C2セルのテストの点数が60点以上なら「合格」、60点未満なら「不合格」とD2セルに表示するIF関数を作成してください。
13. 複数の条件で評価を判定する(IF関数とAND関数)
「出席率が80%以上」かつ「テストの点数が60点以上」の場合のみ合格、といった複数の条件を組み合わせるパターンです。
プロンプト例:
D2セルの出席率が80%以上で、かつE2セルの点数が60点以上の場合に「合格」、それ以外は「不合格」と表示するIF関数を作りたいです。
AND関数を使ってください。
14. ランクに応じて割引率を変える(IFS関数)
条件が3つ以上ある場合に、IF関数を何重にも重ねる(ネストする)と複雑になります。
そんな時はIFS関数を使うと、スッキリとした数式を書くことが可能です。
プロンプト例:
A2セルの売上金額に応じて、割引率を以下のように表示させたいです。
・10万円以上なら「10%」
・5万円以上10万円未満なら「5%」
・1万円以上5万円未満なら「2%」
・1万円未満なら「0%」
この条件を満たすIFS関数を教えてください。
IFS関数は、Excel 2019、Microsoft 365、Excel for the webで利用できる比較的新しい関数です。
古いバージョンのExcelでは使用できないため、互換性が必要な場合はネストしたIF関数を使う必要があります。
15. エラーの場合に特定の表示をする(IFERROR関数)
VLOOKUPで値が見つからなかった場合の「#N/A」など、関数が出すエラー表示を、分かりやすいメッセージに置き換えることができます。
これで見栄えの良い、親切なシートが完成するでしょう。
プロンプト例:
A2セルの数式がエラーになった場合に、「計算エラー」という文字列を表示するようにしたいです。
IFERROR関数を使った記述方法を教えてください。
これらのプロンプトテンプレートを参考に、ぜひあなた自身の業務に合わせてカスタマイズしてみてください。
より高度なプロンプトの作り方に興味がある方は、プロンプトエンジニアリングの基本を解説した記事も合わせてご覧になることをおすすめします。
応用編:ChatGPTでExcelのVBA・マクロを作成する方法
ChatGPTはExcel関数だけでなく、より高度な自動化を実現するVBA・マクロのコード生成も可能です。
プログラミング経験がなくても、定型業務をボタン一つで完了させる魔法のような仕組みを構築できるでしょう。
VBAで何ができる?自動化できる業務の具体例
VBA(Visual Basic for Applications)は、Excel上で行う一連の操作を記録し、自動で再現するためのプログラミング言語です。
関数がセルの計算を自動化するのに対し、VBAはファイル操作やシート間のデータ移動など、Excel全体の操作を自動化します。
例えば、以下のような複雑で時間のかかる作業を、ワンクリックで完了させることが可能になります。
これらはほんの一例であり、アイデア次第でほとんどの定型業務を自動化できるでしょう。
- 複数ファイルからのデータ集計:
フォルダ内にある数十個の売上報告書(Excelファイル)を開き、特定のデータを一つの集計シートにまとめる作業。 - 定型レポートの自動作成:
毎朝ダウンロードするCSVデータをExcelにインポートし、不要な行列を削除、並べ替え、グラフ作成までを全自動で実行します。 - 請求書の自動生成とPDF出力:
顧客リストと商品リストから、顧客ごとに請求書を自動で作成し、それぞれ個別のPDFファイルとして保存する作業。 - メール作成と送信の自動化:
Excelの顧客リストに基づき、Outlookを操作して一人ひとりにパーソナライズされたメールを自動で一括送信します。
実際に、私たちの会社(株式会社S.Line)では、VBAマクロを導入して業務効率を劇的に改善しました。
以前は担当者が毎月3時間かけていたSNS実績の集計レポート作成が、VBA導入後はわずか5分で完了するようになったのです。
このように、VBAは単純作業から解放され、より創造的な仕事に集中するための強力な武器となります。
VBA作成を依頼する際のプロンプトのコツ
VBAのような複雑なコードを生成させるには、関数作成以上に詳細で具体的なプロンプトが不可欠です。
ChatGPTにあなたの優秀な部下として動いてもらうイメージで、丁寧かつ正確に指示を出すことが成功の鍵となります。
以下のポイントを押さえたプロンプトを作成することで、手戻りの少ない高品質なVBAコードを生成できるでしょう。
ぜひ、これらの要素を盛り込んで、あなたの要望を伝えてみてください。
VBA作成プロンプトの5つの必須要素
- 目的の明確化:
「何を実現したいのか」という最終的なゴールを最初に伝えます。
例:「請求書作成シートからデータを読み取り、顧客ごとにPDFファイルとして出力したい」 - 前提条件の提示:
使用するシート名、データが入力されているセル範囲、表の形式などを具体的に説明してください。
例:「『請求書』シートのB2に顧客名、A5:E15に明細が記載されています」 - 処理手順の箇条書き:
実行してほしい操作を、人間が行う手順と同じように、ステップバイステップで箇条書きにします。
これが最も重要な部分です。 - エラー処理の依頼:
想定外の事態が起きた際の対処法も指示しておくと、より堅牢なマクロになります。
例:「もし保存先フォルダが存在しない場合は、新しく作成してください」 - コメントの要求:
「コードの各処理に日本語でコメントを付けてください」と依頼すると、後からコードを見返したときに内容を理解しやすくなります。
例えば、以下のようなプロンプトを作成してみましょう。
悪い例と良い例を比較すると、指示の解像度がいかに重要かがよく分かります。
【悪いプロンプトの例】
請求書をPDFにするVBAを作って。
【良いプロンプトの例】
Excel VBAコードの作成をお願いします。
# 目的
「請求書」シートの内容を、顧客ごとに個別のPDFファイルとして保存するマクロを作成したいです。
# 前提条件
- 操作対象のExcelファイルには「請求書」シートと「顧客リスト」シートがあります。
- 「顧客リスト」シートのA列(2行目以降)に顧客名が一覧で記載されています。
- 「請求書」シートのB2セルに顧客名を入力すると、VLOOKUP関数で他の情報が自動で反映される仕組みです。
- PDFの保存先は、このExcelファイルと同じ階層にある「請求書PDF」というフォルダです。
# 処理手順
1. 「顧客リスト」シートのA2セルから最終行まで、顧客名を順番にループで取得します。
2. ループの中で、「請求書」シートのB2セルに取得した顧客名を入力します。
3. 「請求書」シートの内容をPDF形式でエクスポートします。
4. PDFのファイル名は「【請求書】(顧客名).pdf」という形式にしてください。(例:【請求書】株式会社S.Line.pdf)
5. PDFの保存先は「請求書PDF」フォルダに指定します。
6. ループが終了したら、「処理が完了しました。」というメッセージボックスを表示してください。
# エラー処理
- もし「請求書PDF」フォルダが存在しない場合は、マクロが自動で作成するようにしてください。
# その他
- コードの各処理には、処理内容が分かるように日本語でコメントを付けてください。
このように、具体的かつ網羅的な指示を出すことで、ChatGPTはあなたの意図を正確に汲み取り、ほぼ完璧なコードを一発で生成してくれるでしょう。
生成されたVBAコードをExcelに設定する手順
ChatGPTが生成したVBAコードは、いくつかの簡単なステップでExcelに設定できます。
初めての方でも迷わないように、画像付きで解説するようなイメージで丁寧に進めていきましょう。
ステップ1:開発タブの表示
最初に、VBAを操作するための「開発」タブをリボンに表示させる必要があります。
「ファイル」タブ → 「オプション」 → 「リボンのユーザー設定」を開き、右側のボックスにある「開発」にチェックを入れて「OK」をクリックしてください。
ステップ2:VBE(Visual Basic Editor)の起動
Excelのシートに戻り、先ほど表示させた「開発」タブをクリックします。
一番左にある「Visual Basic」というアイコンをクリックするか、キーボードの `Alt` + `F11` を同時に押すと、VBAを編集するための専用画面(VBE)が起動します。
ステップ3:標準モジュールの挿入
VBEが起動したら、メニューバーの「挿入」から「標準モジュール」を選択します。
すると、プロジェクトウィンドウに「標準モジュール」というフォルダと、その中に「Module1」が作成され、右側にコードを記述するための真っ白なウィンドウが表示されます。
ステップ4:コードの貼り付けと保存
先ほどChatGPTに生成させたVBAコードをコピーし、表示された真っ白なウィンドウにそのまま貼り付けます。
コードを貼り付けたら、必ずファイルを保存してください。
このとき、非常に重要な注意点があります。
VBAコードを含むExcelファイルを保存する際は、必ずファイルの種類を「Excel マクロ有効ブック (*.xlsm)」に変更してください。
通常の「Excel ブック (*.xlsx)」形式で保存してしまうと、せっかく記述したVBAコードがすべて消えてしまうので、絶対に間違えないようにしましょう。
ステップ5:マクロの実行
設定はこれで完了です。
Excelシートに戻り、「開発」タブの「マクロ」をクリックすると、作成したマクロの一覧が表示されます。
実行したいマクロを選択して「実行」ボタンを押せば、VBAが自動で処理を開始します。
さらに便利にするには、「挿入」タブから図形やボタンをシートに配置し、右クリックメニューの「マクロの登録」から作成したマクロを割り当てておくと、ボタンをクリックするだけでマクロを実行できるようになります。
岡田颯太流!SNS運用データ分析で役立つChatGPT×Excel関数活用術
SNS総フォロワー17万人超を達成した僕、岡田颯太が実践するデータドリブンなSNS運用術を公開します。
ChatGPTとExcelを組み合わせることで、複雑なデータ分析を自動化し、より戦略的なアカウント運用が可能になるでしょう。
僕が代表を務める株式会社S.Lineでは、クライアント様のSNS運用代行も行っていますが、その裏側では常にデータ分析が欠かせません。
どの投稿が伸びたのか、どんな層に届いているのかを数値で把握しなければ、再現性のあるアカウント成長は実現不可能です。
このセクションでは、僕が実際に日々の業務で活用している具体的な関数やマクロの生成テクニックを3つ紹介します。
インプレッションデータの週次レポートを自動集計する関数
SNS運用において、投稿の表示回数であるインプレッションの推移を定点観測することは非常に重要です。
しかし、毎週手作業でデータを集計するのは時間がかかり、入力ミスも発生しがち。
そこで、ChatGPTに特定の期間のデータを自動で集計する関数を作成してもらいましょう。
例えば、以下のようなプロンプトをChatGPTに投げかけます。
「あなたはExcel関数のプロです。
シート1のA列に日付(yyyy/mm/dd形式)、B列にインプレッション数が入っています。
指定した週のインプレッション合計値をC1セルに表示する関数を教えてください。
」
プロンプトでは、具体的なシート名、セル番地、データの形式を伝えることが重要です。
これにより、ChatGPTはより正確でコピペしてすぐに使える関数を生成してくれます。
曖昧な指示は、意図しない結果を招く原因となるため避けましょう。
この指示に対し、ChatGPTは`SUMIFS`関数を使った数式を提案してくれるはずです。
例えば、「`=SUMIFS(B:B, A:A, “>=2024/6/10”, A:A, “<=2024/6/16")`」のような形です。 この関数を一度設定しておけば、日付部分を変更するだけで瞬時に任意の期間のデータを集計できます。
僕の会社ではこの仕組みを導入したことで、週次レポート作成にかかる時間が一人あたり平均30分から、わずか5分に短縮されました。
空いた時間で「なぜこの週はインプレッションが伸びたのか」という、より本質的な分析に時間を使えるようになったのです。
エンゲージメント率を投稿種別ごとに分析する関数
次に、コンテンツの質を評価する上で欠かせない「エンゲージメント率」の分析です。
エンゲージメント率とは、投稿がどれだけユーザーの反応(いいね、コメントなど)を引き出したかを示す指標。
投稿種別(テキスト、画像、動画など)ごとにこの数値を比較分析することで、アカウントのコンテンツ戦略を最適化できます。
ここでもChatGPTが活躍します。
「ExcelのA列に投稿種別、B列にインプレッション数、C列にエンゲージメント数があります。
D列に各投稿のエンゲージメント率(エンゲージメント数 ÷ インプレッション数)を計算する数式を作成してください。
インプレッション数が0の場合にエラーが出ないように配慮してください。
」といったプロンプトが良いでしょう。
ChatGPTは、ゼロ除算エラーを回避する`IF`関数を組み込んだ「`=IF(B2=0, 0, C2/B2)`」のような数式を提示します。
さらに、「投稿種別ごとの平均エンゲージメント率を算出したい」と追加で依頼すれば、`AVERAGEIF`関数を使った「`=AVERAGEIF(A:A, “動画”, D:D)`」のような便利な関数も教えてくれるでしょう。
実際に僕が運営するアカウントでこの分析を行ったところ、動画投稿のエンゲージメント率が画像投稿に比べて平均1.8倍も高いという事実が判明しました。
このデータに基づき、動画コンテンツの制作本数を増やした結果、アカウント全体の成長速度が加速したのは言うまでもありません。
感覚ではなく、具体的なデータに基づいて意思決定することの重要性を実感した事例です。
ハッシュタグ効果を可視化するためのデータ整形マクロ
最後に、少し上級者向けですが、絶大な効果を発揮するVBAマクロの活用事例です。
SNS投稿においてハッシュタグはリーチを広げるための重要な要素ですが、どのタグが効果的かを分析するのは一筋縄ではいきません。
なぜなら、1つの投稿に複数のハッシュタグが紐付いているため、データが複雑になりがちだからです。
この課題を解決するために、ChatGPTにデータ整形を自動化するVBAマクロを作成してもらいます。
「あなたはExcel VBAのエキスパートです。
A列に半角スペース区切りで複数のハッシュタグ、B列にその投稿のインプレッション数があります。
A列のハッシュタグを個別に分割し、新しいシートに『ハッシュタグ』と『インプレッション数』を1行ずつ書き出すVBAコードを作成してください。
」
VBA(マクロ)は非常に強力なツールですが、実行するにはExcelのセキュリティ設定を変更する必要があります。
また、コードの内容を理解せずに実行すると、意図せずデータを上書きしてしまうリスクもあります。
実行前には必ずファイルのバックアップを取ることを強く推奨します。
このプロンプトによって生成されたVBAコードを実行すると、元データが瞬時に分析しやすい形式へと整形されます。
例えば、「#AI活用 #業務効率化」というデータは、「#AI活用」と「#業務効率化」の2行に分割されるのです。
整形後のデータをピボットテーブルで集計すれば、ハッシュタグごとの合計インプレッション数や平均インプレッション数を簡単に算出できます。
このマクロを導入するまで、僕のチームでは月間で約2時間かかっていたハッシュタグの分析作業が、ボタン一つでわずか10秒で完了するようになりました。
これにより、効果の高いハッシュタグの組み合わせを発見し、投稿の初速を最大化させる戦略を立てられるようになったのです。
ChatGPTとExcelを組み合わせれば、こうした高度な分析も誰でも実践可能になります。
関数がうまく動かない?ChatGPT Excel関数でよくあるエラーと対処法
ChatGPTが生成したExcel関数が期待通りに動かないのは、実はよくある事象です。
しかし、その原因はいくつかの典型的なパターンに集約されることがほとんどで、事前に知っておけば誰でも自己解決が可能になります。
ここでは初心者が陥りがちな3つのエラーケースとその具体的な対処法を解説します。
エラーケース1:セルの参照がズレている(絶対参照・相対参照)
生成された関数をオートフィル(数式をコピー&ペースト)した際に、参照するセルがズレて「#N/A」や「#REF!」といったエラーが表示される経験はありませんか。
これはExcel関数で最も頻繁に発生するトラブルの一つであり、原因はセルの参照方法の理解不足にあります。
ChatGPTに正しく意図を伝え、この典型的なエラーを回避しましょう。
この問題の根源は、セルの参照方法である「相対参照」と「絶対参照」の混同です。
ChatGPTはプロンプトの文脈から最適な参照方法を推測しますが、指示が曖昧だと意図しない参照方法で関数を生成してしまいます。
例えば、「B2セルの値を基準に計算する」という指示だけでは、AIは相対参照(`B2`)で関数を作成する可能性が高いでしょう。
この関数を下のセルにコピーすると、参照先も`B3`、`B4`と自動的にズレてしまいます。
もし税率や固定費など、常に同じセルを参照し続けたい場合は、プロンプトで「$B$2のように絶対参照で固定して」と明確に指示することが極めて重要になります。
参照方法を使い分けることで、関数のエラーは劇的に減少するはずです。
プロンプトで「絶対参照」「相対参照」「複合参照」を明確に指定することが、参照ズレエラーを防ぐ最も効果的な対策です。
特に、リスト全体で共通の値を参照する場合は「絶対参照で」という一言を忘れないようにしてください。
以下の表で4種類の参照方法の違いを理解し、状況に応じて使い分けられるようになりましょう。
この知識は、ChatGPTに指示を出す際だけでなく、自分で関数を修正する際にも大いに役立ちます。
| 参照の種類 | 書き方(例) | オートフィルでの挙動 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 相対参照 | A1 |
行・列ともに変化する | 各行で異なるセルの値を参照して計算したい場合(例:小計) |
| 絶対参照 | $A$1 |
行・列ともに固定される | 特定のセル(例:消費税率)を常に参照したい場合 |
| 複合参照(列固定) | $A1 |
列は固定、行は変化する | 特定の列を基準に、各行で計算したい場合(例:料金表) |
| 複合参照(行固定) | A$1 |
列は変化、行は固定される | 特定の行を基準に、各列で計算したい場合(例:月別目標) |
エラーケース2:ChatGPTがテーブルの範囲を誤認識している
VLOOKUPやSUMIFといった範囲を指定する関数で、集計範囲が間違っていて正しい結果が得られないケースも頻発します。
特に、データの行数が日常的に増減する売上リストや顧客名簿などを扱っている場合に、この問題は顕著になるでしょう。
AIが実際のデータ範囲を正確に把握できないことが原因です。
ChatGPTは、あなたが実際に操作しているExcelの画面を見ているわけではありません。
そのため、プロンプトに書かれた情報だけを頼りに「おそらくこの範囲だろう」とデータ範囲を推測して関数を作成するのです。
このAIの推測が、実際のデータ範囲と異なっている場合にエラーや計算ミスが発生します。
例えば、「商品リストからIDで在庫数を検索して」という曖昧な指示では、ChatGPTはリストが何行目まであるか分かりません。
「シート名’在庫一覧’のA2セルからC150セルまでの範囲で、A列の商品IDをキーにC列の在庫数を検索する`VLOOKUP`関数を作成して」のように、シート名と具体的なセル範囲を明記することが確実な解決策となります。
より高度で確実な対策として、Excelの「テーブル機能」(Ctrl+T)の活用を強く推奨します。
データ範囲を「テーブル」として定義すれば、データが追加・削除されても範囲が自動で更新されるため、範囲指定ミスの心配がなくなります。
テーブル機能を使えば、プロンプトも「商品マスタテーブルの在庫数列を合計して」のように、テーブル名で指示できます。
これにより、関数がより直感的で分かりやすくなるというメリットもあります。
データの増減に強い堅牢なシートを構築するために、ぜひこの機能を活用してみてください。
エラーケース3:日本語特有の表現で誤解が生じている
自分では完璧な指示を出したつもりでも、ChatGPTが全く見当違いの関数を返してくることがあります。
その原因の多くは、日本語特有の曖昧な表現がAIに誤解を与えている可能性が高いです。
AIは人間のように「空気を読む」ことができないため、極めて具体的な指示が求められます。
例えば、「80点以上の生徒」という表現は、私たち人間にとっては「80点を含む(`>=80`)」と直感的に理解できます。
しかしAIは「80点より大きい(`>80`)」なのか厳密に判断しようとするため、解釈が分かれる可能性のある表現は避けるべきでしょう。
「〜未満」「〜を超える」といった言葉の定義も、人間とAIで解釈がズレることがあります。
また、「東京支社の売上を合計して」のような、主語や目的語を省略しがちな日本語の会話表現もAIを混乱させる一因です。
この指示では「どの列が支社名で、どの列が売上か」が不明確なため、AIは正しい関数を生成できません。
誰が(どの列が)、何を(どの条件で)、どうする(どの関数で)のかを明確に伝える必要があります。
解決策は、5W1Hを意識してプロンプトを作成することです。
「D列の支店名が’東京’である行を対象に、F列の売上金額を合計する`SUMIF`関数を作成してください」のように、誰が見ても一意に解釈できるレベルまで具体的に記述することが重要です。
私、岡田もAI活用を始めた頃は曖昧な指示で何度も失敗しました。
「これくらい言わなくても文脈で分かるだろう」という人間の感覚は、残念ながら現在のAIには通用しないのです。
まるで新人の部下に業務を教えるような丁寧さで、一つ一つの要素を分解して伝えることが、結果的に最速で正しい関数を得る最大のコツだと断言できます。
ChatGPT以外も!Excel関数作成に役立つAIツール3選【2026年版】
ChatGPTは非常に強力なツールですが、Excel関数を作成するAIは他にも存在します。
それぞれのツールに得意なことや特徴があるため、あなたの目的や作業環境に合わせて最適なものを選ぶことが重要です。
ここでは、2026年現在で特におすすめできる3つのAIツールを比較しながら紹介します。
ChatGPTとの使い分けを理解することで、あなたのExcel作業はさらに加速するでしょう。
長文・複雑な要件に強い「Anthropic Claude 4.7」
Anthropic社が開発したClaudeは、特に長文の読解能力と文脈理解力に優れたAIです。
複数の条件が絡み合う複雑なExcel関数の作成において、その真価を発揮します。
まるで仕様書を渡すだけで、ベテランのエンジニアがコードを書き上げてくれるような感覚を体験できるかもしれません。
例えば、「シート1のA列にある顧客IDとシート2のB列の顧客IDを照合し、一致した場合にシート2のE列の購入金額を返す。
ただし、シート1のC列の登録日が2025年以降の顧客に限り、該当しない場合は『対象外』と表示する」といった入り組んだ要件も、一度の指示で正確な関数を生成できます。
ChatGPTが対話を通じて少しずつ要件を絞り込んでいくスタイルを得意とするのに対し、Claudeは一度に大量の情報をインプットして、完成度の高い回答を返すことが得意です。
これは、最大20万トークン(日本語で約10万文字以上)を一度に処理できる、広大な「コンテキストウィンドウ」のおかげでしょう。
Claude 4.7は、複数のシートやテーブルにまたがるような複雑なデータ集計や、VBAマクロを含む長大なコードの生成を依頼する際に非常に頼りになります。
既存のExcelファイルをまるごと読み込ませて、その内容に基づいた関数を提案させる、といった高度な使い方も可能です。
Googleスプレッドシートとの連携なら「Google Google AI」
Googleが開発したGoogle AIは、何と言ってもGoogleのサービス群とのシームレスな連携が最大の魅力です。
もしあなたがExcelではなく、Googleスプレッドシートをメインの表計算ソフトとして利用しているなら、Google AIは最高の相棒になります。
スプレッドシートの拡張機能「Apps Script」のコード生成能力は特に秀逸です。
「Googleフォームからの回答がC列に追加されたら、自動的にD列に回答日時を記録する」といった自動化スクリプトを、自然言語で指示するだけで作成してくれます。
これにより、面倒な手作業を大幅に削減できるでしょう。
また、Google AIはGoogle検索の最新情報にアクセスできるため、最新の税率や為替レートを反映した関数を作成する際にも役立ちます。
もちろんExcel用の関数も問題なく生成できますが、その真価はやはりGoogleエコシステムの中で最大限に発揮されるのです。
ExcelでGoogle AIを利用する場合、基本的にはWeb上のチャット画面でプロンプトを入力し、生成された関数をExcelにコピー&ペーストする形になります。
Googleスプレッドシートのように、ソフト内で直接AIを呼び出すシームレスな体験とは少し異なる点を覚えておきましょう。
Excelに標準搭載されつつある「Microsoft Copilot」
Microsoft Copilotは、これまでのAIツールとは一線を画す存在です。
最大の特徴は、Excelアプリケーション内にAIアシスタント機能が直接統合されている点にあります。
ブラウザのチャット画面とExcelのウィンドウを何度も行き来する手間から、私たちを解放してくれました。
Copilotは「関数を教えてくれる先生」というより、「隣で一緒に作業してくれる同僚」と言った方が的確かもしれません。
例えば、データが入力された範囲を選択し、「このデータを使って、商品カテゴリ別の売上推移を棒グラフで示して」と指示するだけで、Copilotが自動でデータを分析し、ピボットテーブルを作成し、グラフまで描画してくれます。
この一連の流れの裏側では、SUMIFS関数やPIVOTテーブルの作成といった複雑な処理が実行されています。
しかし、利用者はそれらの関数を意識する必要がありません。
「何をしたいか」を伝えるだけで、Copilotが「どうやるか」を肩代わりしてくれるのです。
これはExcel作業における、まさに革命的なパラダイムシフトと言えるでしょう。
2026年現在、この機能の利用には「Microsoft 365 Copilot」を含むライセンス契約が必要ですが、その利便性は絶大です。
将来的にはより多くのExcelユーザーが利用できるようになることが期待されており、Excel関数の知識そのものが不要になる時代が来るかもしれません。
Copilotの登場により、私たちは関数を覚える作業から解放され、データから何を読み解くか、どのように活用するかといった、より創造的で本質的な業務に集中できるようになります。
Excel作業の未来を体験したい方は、ぜひ導入を検討してみてください。
Excel関数作成の精度を上げるプロンプトエンジニアリング術
ChatGPTでExcel関数を生成する精度は、プロンプト(指示文)の質に大きく依存します。
基本的な指示でも簡単な関数は作れますが、より複雑で実用的な関数を求めるなら、AIの能力を最大限に引き出すプロンプトエンジニアリングの技術が不可欠になるでしょう。
ここでは、あなたのExcel作業を劇的に効率化する3つのテクニックを紹介します。
役割(ペルソナ)を与えて専門性を引き出す
AIに特定の専門家としての役割を与えることは、出力の質を向上させる最も簡単で効果的な方法の一つです。
単に質問を投げるのではなく、「あなたは〇〇の専門家です」と前置きするだけで、AIはその役割に沿った知識や思考パターンを優先的に利用するようになります。
これにより、より専門的で精度の高い回答が期待できるのです。
例えば、Excel関数を作成してほしい場合、「あなたは外資系コンサルティングファームに所属するデータアナリストです」といったペルソナを設定してみましょう。
そうすることで、単なる関数の提示だけでなく、ビジネスシーンでの実用性や処理速度まで考慮した最適な関数を提案してくれる可能性が高まります。
実際に、私もこのテクニックを使い始めてから、一度で求める結果が得られる確率が格段に上がりました。
【悪い例】
A列の売上からB列の経費を引いて、C列に利益を表示する関数を教えて。
【良い例:ペルソナ設定】
あなたは、Excel関数とデータ分析に精通したプロの経理担当者です。
以下の要件を満たすExcel関数を作成してください。
#要件
・A列(売上)からB列(経費)を差し引いた金額をC列(利益)に表示する
・売上と経費のどちらかが空欄の場合は、利益も空欄にする
・計算結果がマイナスになる場合は、赤字で表示されるように考慮した関数を提案してください
このように具体的な役割を与えることで、AIはより文脈を深く理解し、潜在的なニーズまで汲み取った回答を生成してくれるようになります。
漠然とした指示から脱却し、専門家と対話するような感覚でAIを活用してみてください。
制約条件と出力形式を明確に指定する
AIに意図通りの関数を作成させるには、「何をしてほしいか」だけでなく「どうしてほしいか」まで具体的に伝えることが重要です。
制約条件と出力形式を明確に指定することで、AIの自由な解釈による意図しない結果を防ぎ、手戻りの少ない効率的なやり取りが実現します。
これは、まるで優秀な部下に仕事を依頼する際の指示書を作成するようなものです。
具体的に指定すべき項目には、使用するExcelのバージョン、特定の関数の使用・不使用、エラー処理の方法、そして回答のフォーマットなどが挙げられます。
例えば、「`VLOOKUP`ではなく、より新しい`XLOOKUP`関数を使ってください」や「結果は関数だけでなく、その解説も箇条書きでお願いします」といった指示が有効です。
これにより、何度も修正を依頼する手間が省け、一度の指示で完璧な回答を得られるようになります。
【悪い例】
VLOOKUP関数で商品名を検索する関数を教えて。
【良い例:制約条件と出力形式の指定】
以下の制約条件と出力形式に従って、Excel関数を作成してください。
#制約条件
・ExcelのバージョンはMicrosoft 365を想定する
・処理速度が遅くなる可能性がある`VLOOKUP`関数は使用せず、`XLOOKUP`関数を使用する
・検索対象の商品コードが見つからない場合は、エラーではなく「該当なし」という文字列を表示させる
#出力形式
1. コピペしてすぐに使えるExcel関数
2. その関数がどのような処理を行っているかの丁寧な解説
3. 実際の使用場面を想定した具体的なサンプル
私たちが運営するS.Line社内でも、AIへの指示には必ずこの「制約条件」と「出力形式」のテンプレートを用いています。
このルールを徹底した結果、AIによる資料作成やデータ集計の作業効率が、導入前に比べて約40%も向上したという実績があります。
ステップ・バイ・ステップで考えさせる
複雑な関数や複数の処理を組み合わせる必要がある場合、AIに一度ですべてを処理させようとすると、混乱して不正確な回答を返すことがあります。
このような場面で非常に有効なのが、「ステップ・バイ・ステップで考えてください」という魔法の言葉です。
この指示は、AIに複雑な問題を小さなステップに分解して、一つずつ論理的に思考させることを促します。
この手法は「Chain of Thought(思考の連鎖)」プロンプティングとも呼ばれ、AIの思考プロセスを可視化することで、最終的なアウトプットの精度を飛躍的に高める効果があります。
人間が難しい問題を解くときに、いきなり答えを出さずに手順を分解して考えるのと同じ原理でしょう。
AIにその思考過程を書き出させることで、ロジックの誤りを発見しやすくなるというメリットもあります。
【悪い例】
A列が「食品」で、B列の売上が1万円以上で、かつC列の担当者が「佐藤」であるデータの件数を数える関数を教えて。
【良い例:ステップ・バイ・ステップ思考】
あなたはExcel関数のエキスパートです。
以下のタスクについて、ステップ・バイ・ステップで思考プロセスを記述しながら、最適なExcel関数を導き出してください。
#タスク
3つの異なる条件(カテゴリ、売上、担当者)をすべて満たすデータの件数をカウントする関数を作成する。
#思考のステップ
1. 複数の条件を指定して件数をカウントできる最適な関数は何かを検討する。
(例:`COUNTIFS`関数が適切ではないか)
2. 1つ目の条件「A列が『食品』」を数式にどう組み込むか考える。
3. 2つ目の条件「B列が10000以上」を数式にどう組み込むか考える。
4. 3つ目の条件「C列が『佐藤』」を数式にどう組み込むか考える。
5. 上記1〜4を組み合わせて、最終的な関数を完成させ、そのロジックを解説する。
このプロンプトを使うことで、AIは単に関数を提示するだけでなく、なぜその関数(この場合は`COUNTIFS`)が最適なのか、そして各引数が何を意味するのかを丁寧に説明してくれます。
関数の仕組みを深く理解することにも繋がり、あなた自身のExcelスキル向上にも貢献するはずです。
ChatGPTのExcelアドインで作業をさらに効率化する方法
ChatGPTでExcel関数を生成するのに慣れてきたら、次はアドインの活用がおすすめです。
Excelアドインを使えば、ブラウザを開くことなく、Excelシート上で直接ChatGPTの能力を呼び出せるようになります。
これにより、データ分析やテキスト処理といった定型業務を劇的に高速化できるでしょう。
おすすめのChatGPT for Excelアドイン
ChatGPTをExcelで利用するためのアドインは複数存在しますが、最も代表的で使いやすいのが「ChatGPT for Excel」です。
このアドインは、特定のセルに対してChatGPTに指示を出し、その結果を別のセルに出力する関数を提供してくれます。
他にもいくつか選択肢があるため、それぞれの特徴を比較してみましょう。
弊社(株式会社S.Line)では、主に「ChatGPT for Excel」を導入しています。
特にクライアントのSNSアカウント分析において、数千件のコメントを感情分析する作業が数分で完了するようになりました。
以前は手作業で3〜4時間かかっていたため、月間で約20時間の工数削減に成功しています。
| アドイン名 | 開発元 | 主な機能 | 料金 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT for Excel | Third-party | AI.ASK()関数による質問、翻訳、データ分類、抽出など | 無料(別途OpenAIのAPI利用料) |
| Excel Labs | Microsoft | Pythonライブラリとの連携、高度なデータ分析機能 | 無料(Microsoft 365 Insider) |
| Numerous.ai | Third-party | テキスト生成、データクレンジング、スプレッドシートとの連携 | 無料プランあり / 通常プラン$10〜 |
この記事では、最も汎用性が高く導入しやすい「ChatGPT for Excel」を中心に解説を進めます。
Excel Labsは非常に高機能ですが、現時点ではMicrosoft 365 Insiderプログラムへの参加が必要であり、一般的なビジネス利用には「ChatGPT for Excel」が最適解と言えるでしょう。
アドインのインストールと基本的な使い方
アドインの導入は、プログラミングの知識がなくても数分で完了します。
Excelの標準機能である「アドインストア」から簡単に追加できるのが大きな魅力です。
ここでは、具体的なインストール手順と基本的な関数の使い方をステップバイステップで見ていきましょう。
【アドインのインストール手順】
- Excelを開き、リボンの「挿入」タブをクリックします。
- 「アドイン」グループにある「アドインを入手」を選択してください。
- Officeアドインのストアが開くので、検索ボックスに「ChatGPT for Excel」と入力し、検索します。
- 表示されたアドインの「追加」ボタンをクリックし、ライセンス条項に同意すればインストール完了です。
- インストール後、OpenAIの認証設定を設定する必要があります。
初めての方は、認証設定の取得方法を解説したこちらの記事も参考にしてください。
インストールが完了すると、Excelのセルに新しい関数 `=AI.ASK()` が使えるようになります。
この関数は、第一引数にChatGPTへの指示(プロンプト)、第二引数に対象のセルを指定するのが基本的な使い方です。
例えば、B2セルにある顧客の声を「ポジティブ」「ネガティブ」に分類したい場合、C2セルに以下の数式を入力します。
=AI.ASK("このレビューを『ポジティブ』『ネガティブ』『中立』のいずれかに分類してください。", B2)
この数式を入力し、セルのフィルハンドルをドラッグして下の行にコピーすれば、数百、数千のレビューも一瞬で自動的に分類できます。
これまで手作業で行っていた面倒なタスクを、関数一つで自動化できるのです。
アドイン利用のメリットと注意点
Excelアドインの導入は、業務効率を飛躍的に向上させるポテンシャルを秘めています。
しかし、その利便性の裏側にある注意点も正しく理解しておくことが重要です。
メリットを最大限に活かし、リスクを最小限に抑えるためのポイントを整理しました。
1. 作業のシームレス化
ExcelとChatGPTの画面を行き来する必要がなくなり、思考を中断させずに作業に集中できます。
2. 大量データの一括処理
関数をコピーするだけで、何百行ものデータを一括で処理可能。
手作業によるミスも防げます。
3. VBA不要の高度な自動化
従来はVBA(マクロ)の知識が必要だった複雑なテキスト処理も、簡単な関数で実現できます。
これらのメリットにより、例えば月次レポート作成、アンケート結果の集計、顧客リストのクレンジングといった定型業務にかかる時間を50%以上削減することも不可能ではありません。
一方で、アドイン利用時には以下の点に注意を払う必要があります。
API利用料の発生
アドイン自体の利用は無料ですが、バックグラウンドでOpenAIのAPIを呼び出すため、処理量に応じたAPI利用料が発生します。
大量のデータを処理する際は、コストを意識しましょう。
情報漏洩のリスク
セル内のデータはAPIを通じてOpenAIのサーバーに送信されます。
会社の機密情報や個人情報を含むデータを扱う際は、必ず社内のセキュリティポリシーを確認してください。
出力の正確性
AIによる出力が100%正確であるとは限りません。
特に重要なデータの場合は、必ず最終的な目視確認を行う習慣をつけましょう。
特にセキュリティに関しては、企業のコンプライアンス部門と連携することが不可欠です。
便利さだけに目を奪われず、リスク管理を徹底することが、AIを賢く活用するための鍵となります。
これらの点を踏まえれば、ChatGPTのExcelアドインはあなたの業務を加速させる強力な武器になるはずです。
AI×SNS運用で稼ぐためのExcelスキルとChatGPT活用法
ChatGPTでExcel作業を自動化するスキルは、SNS運用代行などの副業で収益を最大化するための、強力な武器となるでしょう。
AIとExcelを組み合わせることで、単なる作業者から脱却し、クライアントに高い価値を提供できる存在へと進化できます。
ここでは、あなたの市場価値を飛躍的に高める具体的な方法を解説します。
クライアントを満足させるレポーティング資料の作り方
SNS運用代行において、クライアントの信頼を勝ち取るために最も重要な業務の一つが、成果を可視化するレポーティングです。
しかし、多くの運用者が日々のインサイトデータを手作業でExcelにまとめ、レポート作成に膨大な時間を費やしているのが現実ではないでしょうか。
この定型業務こそ、ChatGPTが最も得意とする領域なのです。
例えば、InstagramからダウンロードしたCSVデータをChatGPTに読み込ませ、「このデータから投稿タイプ別の平均エンゲージメント率を算出し、棒グラフで可視化するExcelマクロを作成して」と指示するだけで、専門家が作ったような美しいレポートが瞬時に完成します。
これまで数時間かかっていた作業が、わずか数分で終わることも珍しくありません。
これにより、常に最新のデータを基にした迅速な報告が可能になります。
迅速かつ高品質なレポートは、クライアントの満足度を直接的に向上させます。
「この人に任せれば安心だ」という信頼関係を築くための第一歩であり、長期的な契約継続に繋がる重要な要素です。
私、岡田颯太が運営する株式会社S.Lineでも、クライアントへの月次報告にこの手法を全面的に導入しています。
その結果、レポート作成にかかる時間を従来の80%以上も削減することに成功しました。
削減できた時間でより深い分析や次なる施策の立案に注力できるため、クライアントからは「ここまで詳細で分かりやすいレポートは初めてです」と、大変高い評価をいただいています。
データに基づいた改善提案で単価を上げる方法
単なる「投稿代行者」で終わるか、それとも「SNSコンサルタント」として高単価案件を獲得できるかの分岐点は、データに基づいた改善提案ができるかどうかです。
感覚的なアドバイスではなく、客観的なデータという根拠を示すことで、あなたの提案には絶大な説得力が生まれます。
このデータ分析においても、ChatGPTとExcelの組み合わせが真価を発揮するのです。
例えば、数ヶ月分の投稿データをExcelにまとめた上で、ChatGPTに「このデータの中で、エンゲージメント率が特に高い投稿の共通点を3つ分析してください」と依頼してみましょう。
するとAIは、「平日の20時台の投稿」「リール動画形式」「質問を投げかけるキャプション」といった、人間では見落としがちな成功パターンを瞬時に抽出してくれます。
これを基に、「来月はリール動画の投稿本数を増やし、20時台の配信を強化しましょう」と具体的な改善策を提案できます。
さらに、Excelのピボットテーブルや条件付き書式といった高度な機能も、ChatGPTに聞けば簡単に使いこなせます。
「曜日・時間帯別のインプレッション数を集計するピボットテーブルの作り方を教えて」と尋ねるだけで、あなたが複雑な操作を覚える必要は一切ありません。
データに基づいた論理的な提案はクライアントの心を動かし、単価アップ交渉を有利に進める強力な材料になるでしょう。
実際に、私が主宰する講座の受講生の中には、このデータ分析と提案手法を実践したことでレポートの質を劇的に向上させ、月額5万円だった運用代行の契約を月額20万円に引き上げることに成功した方もいます。
これは、AI活用が直接的に収入を増加させることを示す好例です。
AI活用で生まれた時間でさらに高付加価値な業務を
ChatGPTによるExcel作業の自動化は、単なる時短術で終わるものではありません。
最も重要なのは、それによって創出された時間を、AIにはできない、あなたにしかできない高付加価値な業務に再投資することです。
単純作業から解放されたあなたは、よりクリエイティブで戦略的な領域で輝くことができます。
具体的には、以下のような業務に時間を使うのがおすすめです。
これらはクライアントの事業成長に直結するため、あなたの評価をさらに高めるでしょう。
- 競合アカウントの徹底的な分析と戦略研究
- 世の中のトレンドを捉えた新しいコンテンツ企画の立案
- ファンとの積極的なコミュニケーションによるコミュニティ形成
- 影響力のあるインフルエンサーとのコラボレーション企画
単純作業をAIに任せ、人間は戦略立案やクリエイティブな発想に集中する。
これこそが、これからの時代に求められる最先端のSNS運用者の姿です。
AIを「仕事を奪う脅威」と捉えるのではなく、「自分の能力を拡張してくれる最高のパートナー」と考えることが成功の鍵となります。
私たちAi.Onが目指すのは、誰もがAIを当たり前に使いこなし、自分の価値を最大化できる社会の実現です。
Excelの関数作成のような定型業務から解放され、あなたにしかできない仕事で輝いてほしいと心から願っています。
そのための第一歩として、まずはChatGPTを使ったExcel業務の自動化から始めてみませんか。
ChatGPTを使ったExcel関数作成スキルのまとめ
本記事では、ChatGPTを活用して複雑なExcel関数を誰でも簡単に作成する方法を解説しました。
この最終章では、その要点を振り返り、AI時代に求められる新たなスキルセットについて深く考察していきましょう。
これまでの要点をおさらい!
ChatGPTでExcel関数をマスターする3つのステップ
ChatGPTをExcel業務の相棒にするためには、いくつかの重要なポイントがありました。
これまでの内容を3つのステップに凝縮して振り返ります。
この3ステップを意識するだけで、あなたのExcel作業効率は劇的に向上するでしょう。
第一のステップは、「目的の明確化と具体的な指示出し」です。
ChatGPTはあなたが何をしたいのかを正確に理解する必要があります。
「このセルの値を参照して、あの条件に合致したら計算してほしい」といったように、使用するセル番地、達成したい目的、そして満たすべき条件を言語化することが成功の鍵を握ります。
第二のステップは、「生成された関数のテストと修正」を徹底すること。
AIは万能ではなく、時には意図しない関数を生成することもあります。
必ず少量のデータでテストを行い、期待通りの結果が得られるかを確認する習慣をつけましょう。
もしエラーが出た場合は、そのエラーメッセージをコピーしてChatGPTに貼り付け、「このエラーを解決して」と依頼するのが最も効率的なデバッグ手法です。
そして最後の第三ステップが、「応用と発展」への意識です。
基本的な関数作成に慣れたら、次はVBAやマクロのコード生成にも挑戦してみてください。
定型的な繰り返し作業を自動化できれば、Excel業務はさらに効率化されます。
ChatGPTは、あなたのスキルレベルに合わせて学習をサポートしてくれる最高の家庭教師にもなり得るのです。
ChatGPTを使ったExcel関数作成の要点は、「①明確な指示」「②テストと修正」「③応用への挑戦」の3つです。
このサイクルを回すことで、AIを使いこなし、Excel作業を根本から変革することが可能になります。
まずは簡単な関数から試してみることをおすすめします。
Excel作業の「思考」をAIに任せるという新常識
ChatGPTがもたらす最大の変革は、単なる作業の代行ではありません。
それは、これまで人間が担ってきた「どの関数を使えばいいか」「どう組み合わせればいいか」という思考プロセスそのものをAIにアウトソースできる点にあります。
これは、Excelスキルの定義を根底から覆す、まさに新常識と言えるでしょう。
これまでのExcel業務では、VLOOKUPやINDEX、MATCHといった複雑な関数を記憶し、それらをネストして組み合わせる能力が求められていました。
しかし、これからは「実現したいことを日本語で正確に伝える能力」さえあれば、専門家レベルの関数を瞬時に手に入れることが可能です。
これにより、私たちは関数の構文を覚える時間から解放され、より本質的なデータ分析や戦略立案に集中できるようになります。
実際に、私たちの会社S.Lineでも、マーケティング部門のデータ集計作業にChatGPTを導入しました。
以前は担当者が3時間かけて手作業で作成していた週次レポートが、今ではChatGPTに指示を出すだけで約20分で完了します。
これは月間で約10時間以上の工数削減に繋がり、担当者はその時間を新しい施策の考案に充てられるようになりました。
未来のExcelスキルは「AIとの対話能力」に変わる
この変化は、私たちが今後身につけるべきスキルセットが大きく変わることを示唆しています。
関数の暗記や複雑な操作技術といった従来の「Excelスキル」の価値は、AIによって相対的に低下していくかもしれません。
その代わりに、AIの能力を最大限に引き出す「対話能力」、すなわちプロンプトエンジニアリングのスキルが極めて重要になってくるのです。
これは、まるで優秀な部下に指示を出すマネージャーのようなものです。
部下(AI)がどれだけ有能でも、上司(あなた)の指示が曖昧では良い成果は生まれません。
「何を」「なぜ」「どのように」を明確に伝え、時にはフィードバックを与えて軌道修正する能力が、これからのビジネスパーソンには不可欠となるでしょう。
このAIとの対話スキルは、Excelに限らず、あらゆる業務であなたの生産性を飛躍させる武器になります。
弊社代表の岡田は、かつて偏差値39から大学に進学した経験を持ち、複雑な数式の暗記には苦手意識があったと公言しています。
しかし、今ではAIとの対話を通じて、誰よりも高度なデータ分析や業務自動化を実現しています。
重要なのは過去の知識量ではなく、AIというツールをいかに使いこなすかという現在のスキルなのです。
この記事を読んでくださったあなたも、今日からAIとの対話を通じて、Excel作業のあり方をアップデートしてみませんか。
ChatGPTは非常に強力なツールですが、機密情報や個人情報を含むExcelデータを直接アップロードしたり、プロンプトに記述したりすることは絶対に避けてください。
情報漏洩のリスクを避けるため、必ずサンプルデータを使用するか、具体的な数値をダミーに置き換えて質問するようにしましょう。
セキュリティ意識を持つことも、AI時代に必須のスキルです。
ChatGPTとExcel関数の作り方に関するよくある質問(FAQ)
ここでは、ChatGPTを活用してExcel関数を作成する際によくある質問と、その解決策をまとめました。
初心者がつまずきやすいポイントから、より高度な活用法まで網羅的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。
Q1. ChatGPTが作った関数がExcelでエラーになる場合、どうすればいいですか?
ChatGPTが生成した関数でエラーが出る場合、いくつかの原因と対処法が考えられます。
まずは、プロンプトの内容が曖昧だった可能性が高いでしょう。
どのセル範囲を対象にするのか、どのような条件で処理したいのかを、より具体的に指示してみてください。
次に、エラーメッセージをそのままChatGPTにフィードバックする方法が非常に有効です。
「この関数をExcelに貼り付けたら『#NAME?』というエラーが出ました。
原因と修正案を教えてください」のように質問することで、ChatGPT自身にデバッグさせることができます。
また、Excelのバージョンを指定していないために、古いバージョンでは使えない新しい関数(例: XLOOKUP)が生成されているケースもあります。
プロンプトに「Excel 2016で使用できる関数でお願いします」といった一文を加えるだけで、互換性の問題は解決するはずです。
Q2. ExcelのVBAマクロもChatGPTで作成できますか?
はい、ChatGPTはVBAマクロのコード生成にも非常に長けています。
単純な繰り返し作業の自動化から、複数のシートを横断する複雑なデータ集計まで、幅広い要望に対応可能です。
関数と同様に、どのような処理を自動化したいのかを日本語で具体的に伝えるだけで、コードを書き出してくれます。
例えば、「シート1のA列にある顧客リストを、シート2のB列に重複を除いてコピーし、五十音順に並べ替えるVBAコードを作成してください」といった指示で、すぐに使えるコードが手に入ります。
弊社S.Lineでも、請求書発行プロセスの一部をChatGPTが生成したVBAで自動化し、月あたり約5時間の作業時間削減に成功しました。
ただし、VBAは関数よりも複雑なため、一度で完璧なコードが生成されるとは限りません。
エラーが出た場合は、Q1で解説したようにエラー内容をフィードバックし、対話しながらコードを修正していく作業が重要になります。
Q3. 複雑な条件の関数を依頼するときのコツはありますか?
複数の条件が絡み合う複雑な関数を依頼する場合、プロンプトの書き方にいくつかのコツがあります。
最も効果的なのは、処理のプロセスを分解して、ステップ・バイ・ステップで指示を出す方法でしょう。
最終的にやりたいことを一度に伝えるのではなく、「まず〇〇をして、次に△△をして、最後に□□する」というように、手順を箇条書きで示すと精度が格段に向上します。
また、具体的なダミーデータ(サンプルデータ)を提示するのも非常に有効なテクニックです。
「以下のような表があります」と前置きし、実際の表に近い形式でデータ例を示すことで、ChatGPTはセルの位置関係やデータ型を正確に理解できます。
「期待する結果」の例も合わせて示すと、ゴールが明確になり、より的確な関数を生成してくれるでしょう。
さらに上級者向けのテクニックとして、擬似コード(プログラムの処理内容を自然言語で記述したもの)を自分で書いて渡す方法もあります。
これにより、ロジックの骨格を人間が作り、詳細な関数への変換をChatGPTに任せるという、精度の高い共同作業が実現可能です。
Q4. 無料版(GPT-3.5)と通常利用(GPT-4)で関数の生成精度に違いはありますか?
はい、無料版のGPT-3.5と通常利用のGPT-4では、関数の生成精度に明確な違いがあります。
特に、複数の関数を組み合わせる(ネストする)ような複雑なロジックや、特殊な条件分岐が求められる場面でその差は顕著です。
GPT-4は論理的思考能力と文脈理解能力が格段に高いため、より複雑で正確な関数を一発で生成できる可能性が高いです。
社内で行った簡単な検証では、同じプロンプトで10個の複雑な関数を生成させたところ、GPT-3.5では4つがエラーまたは意図と異なる結果になったのに対し、GPT-4ではエラーが出たのは1つだけでした。
単純なSUMIF関数レベルであれば大きな差はありませんが、業務で本格的に活用するならGPT-4の利用を強く推奨します。
また、GPT-4はより新しい情報で学習しているため、Excelの最新関数(例: `LAMBDA`, `LET`)にも対応しています。
最新のExcel機能をフル活用したい場合は、通常利用へのアップグレードを検討する価値は十分にあるでしょう。
Q5. 日本語のデータ(氏名など)を扱う関数も問題なく作れますか?
はい、日本語のデータを扱う関数も問題なく作成できます。
ChatGPTは多言語に対応しており、日本語の文字列処理に関する知識も豊富です。
例えば、氏名の姓と名を分割する、住所から都道府県名だけを抽出する、全角カタカナを半角に変換するといった、日本語特有の処理もお手の物です。
特に注意が必要なのは、文字数をカウントする際のバイト数の違いです。
例えば、`LEN`関数は文字数を返し、`LENB`関数はバイト数を返します。
プロンプトで「文字数」と指定すれば`LEN`を、「バイト数」と指定すれば`LENB`を適切に使い分けてくれるため、この違いを意識して指示することが重要になります。
「A列の氏名から、スペース以降の名だけを抽出する関数を教えてください」といった具体的な指示で、`FIND`関数や`RIGHT`関数、`MID`関数などを巧みに組み合わせた数式を提案してくれるでしょう。
Q6. ChatGPTに関数を覚えさせて、次回以降も同じように作ってもらうことはできますか?
ChatGPTの標準機能では、過去の会話を完全に記憶して別のチャットで再利用する機能は限定的です。
しかし、通常利用(ChatGPT Plus)で利用できるいくつかの機能を使えば、ある程度パーソナライズすることが可能になります。
その一つが「Custom Instructions(カスタム指示)」です。
カスタム指示に「私はExcel 365を使っています。
関数を生成する際は、常にスピル機能(動的配列)を前提とした効率的な数式を提案してください」といったルールを登録しておけば、毎回同じ指示を入力する手間が省けます。
これにより、自分専用のExcel関数アシスタントのように振る舞わせることが可能です。
さらに、オリジナルのGPTを作成できる「GPTs」という機能を使えば、特定のタスクに特化したAIボットを作れます。
例えば、「Excel関数マスター」というGPTを作成し、よく使う関数のテンプレートや会社のルールを事前に学習させておくことで、より一貫性のある回答を安定して得られるようになります。
Q7. 生成された関数の著作権は誰に帰属しますか?
OpenAIの利用規約(2023年3月14日版)によると、ChatGPTが生成したコンテンツ(関数やVBAコードを含む)の所有権は、原則としてそれらを生成したユーザーに帰属します。
つまり、あなたがChatGPTを使って作成した関数は、あなたのものとして商用利用も含めて自由に使用することが可能です。
これにより、業務で作成した関数を社内で共有したり、マクロを組み込んだファイルを販売したりすることも規約上は問題ありません。
ただし、注意点も存在します。
ChatGPTの学習データには、インターネット上の膨大なコードが含まれているため、生成されたコードが既存の著作権で保護されたコードと偶然似てしまう可能性がゼロではありません。
特に、非常にユニークで複雑なアルゴリズムを生成させた場合は、念のため類似のコードが存在しないか確認するとより安全でしょう。
とはいえ、一般的なExcel関数の組み合わせレベルであれば、著作権上の問題が発生するケースは極めて稀だと考えられます。
Q8. 会社の機密情報を含むデータをChatGPTに貼り付けても安全ですか?
これは非常に重要な問題で、結論から言うと、ブラウザ版のChatGPTに会社の機密情報(顧客情報、財務データなど)を直接貼り付けることは推奨されません。
OpenAIは、ユーザーが入力したデータをサービス改善のための学習に利用する可能性があると明記しているからです。
オプトアウト(学習への利用を拒否)申請は可能ですが、デフォルトでは学習データとして利用されるリスクがあります。
安全に業務データを扱うためには、2つの選択肢があります。
一つは、API経由でChatGPTを利用する方法です。
APIを通じて送信されたデータは、モデルの学習には利用されないとOpenAIが明言しています。
Excelアドインや自社開発ツールにAPIを組み込むことで、セキュリティを確保できます。
もう一つの選択肢は、「ChatGPT Enterprise」やMicrosoftが提供する「Azure OpenAI Service」といった法人向けプランを契約することです。
これらのサービスは、入力データが学習に使われないことが保証されており、高度なセキュリティと管理機能を提供します。
弊社S.Lineでも機密情報を扱う際はAzure OpenAI Serviceを利用し、情報漏洩リスクを徹底的に排除しています。

