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Geminiで画像の代替テキストを作る手順|Instagram投稿前の確認点

2026 10/05
AIビジネス活用 生成AI
2026年10月2日2026年10月5日
aion real logo
📅 公開日: 2026年10月2日🔄 最終更新: 2026年10月5日

Instagramに画像を投稿するとき、キャプションの推敲に時間を使う一方で、代替テキスト(alt text)は後回しになりがちです。代替テキストは、画像を見られない人やスクリーンリーダーを使う人に、画像の内容を文字で伝えるための説明文です。Instagramには画像の中身を自動で説明する機能があり、投稿者が自分の言葉で説明を書き足す機能もあります。結論から言うと、Geminiに画像を渡して代替テキストの下書きを作らせ、投稿者が画像と見比べて直してから入力する流れにすると、短い時間で説明文を整えやすくなります。この記事では、Geminiへの画像の渡し方、コピペして使える指示文、下書きを確認する観点、Instagramアプリでの入力、チーム運用への落とし込みまでを順に整理します。

目次

Instagramの代替テキストとは|自動生成と自分で書く説明文の違い

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Instagramの代替テキストとは、投稿した写真の内容を文字で説明するテキストであり、スクリーンリーダーで画像を読み上げる際に使われる説明文を指す。

Instagramの公式発表では、代替テキストの機能が2種類に分けて紹介されています。1つ目は自動で付く説明で、公式ブログには「This feature uses object recognition technology to generate a description of photos for screen readers so you can hear a list of items that photos may contain as you browse the app.」と書かれています。つまり、物体認識の技術で写真に含まれていそうなものを一覧にして、スクリーンリーダーで聞けるようにする仕組みです。

2つ目は投稿者が書き足す説明です。同じ公式ブログには「You can add a richer description of your photos when you upload a photo. People using screen readers will be able to hear this description.」とあり、写真をアップロードするときに、より豊かな説明を追加できると案内されています。自動で付く説明が「写っているものの一覧」にとどまりやすいのに対し、投稿者が書く説明は、その写真で何を伝えたいかまで含められる点が違いです。詳しい仕様は、Instagramの代替テキストに関する公式ブログで確認できます。

投稿済みの写真についても、代替テキストを編集できることがヘルプセンターの記事で示されています。記事のタイトルは「How do I edit the alternative text for a photo on Instagram?」で、公開後に見直せる前提で運用を組み立てられます。詳細はInstagramヘルプセンターの該当記事を確認してください。アプリの画面名や操作手順は更新されることがあるため、実際に入力するときは手元のアプリの表示に合わせてください。

この記事で扱うのは、あくまで投稿者が書く代替テキストの下書きをGeminiで作る工程です。Geminiの出力は、画像の内容を取り違えたり、投稿の目的を知らないまま一般的な描写を書いたりすることがあります。下書きは出発点であり、最終的な文章は投稿者が決める、という役割分担を前提に読み進めてください。

SNS運用で代替テキストを整える意味と、整えない場合に起きること

SNS運用で代替テキストを整える意味とは、画像を見られない閲覧者にも投稿の要点が届くようにし、画像が主役の投稿でも情報の抜けを減らすことである。

画像中心のSNSでは、伝えたい情報の多くが画像の中に入っています。商品の特徴、料金表のスクリーンショット、イベントの日時を載せた告知画像などが典型です。こうした投稿でキャプションに要点が書かれていないと、スクリーンリーダーで閲覧している人には、画像の中身が自動の説明に頼った断片的な情報としてしか届きません。代替テキストを自分で書いておけば、画像に載せた情報の核を言葉で補えます。

運用面でも整理しておく価値があります。画像に入れた文字を代替テキストにも書いておく習慣をつけると、投稿前に「この画像で何を伝えるのか」を言語化する工程が入ります。この工程は、キャプションの下書きや画像の企画を見直すきっかけにもなります。ここで言う効果は、運用の質を整える観点の話であり、フォロワー数や反応数が増えると約束するものではありません。

整えない場合に起きやすいことも挙げておきます。画像が情報の中心なのにキャプションが短い投稿では、画像を見られない人にとって、告知の日時や注意点が伝わらないことがあります。また、自動の説明は写っているものの列挙にとどまるため、「新商品の限定カラー」や「申込締切の日付」のような、投稿者が伝えたい文脈までは補えません。代替テキストは、画像を作った本人が文脈を足せる場所だと考えると位置づけがはっきりします。

キャプション側の作り方については、InstagramキャプションをAIで作成する際の確認手順で整理しています。代替テキストの下書きも、同じく「AIが作った文章を人が確認してから公開する」考え方で揃えると、運用の迷いが減ります。

代替テキストの基本の考え方|画像の種類で書き方を変える

代替テキストの基本の考え方とは、画像を文字で逐語的に描写するのではなく、その画像が投稿の中で果たしている役割に合わせて、必要な情報だけを短く伝えることである。

Instagram専用の書き方の指針とは別に、ウェブアクセシビリティの国際的な指針を示すW3C WAIが、画像の種類別の考え方を公開しています。同団体の決定ツリーでは、情報を伝える画像には「Use a brief description of the image in a way that conveys that meaning in the alt attribute.」、装飾画像には「Use an empty alt attribute.」、文字を含む画像には「Use the alt attribute to include the text of the image.」、複雑な画像には「Include the information contained in the image elsewhere on the page.」と書かれています。出典はW3C WAIの画像の決定ツリーです。

この指針はウェブページのalt属性についての説明です。Instagramの代替テキスト入力欄が同じ仕様で動くかどうかは、W3Cの文書からは分かりません。そのため本記事では、W3Cの指針を「書き方の考え方」として借り、Instagramでの具体的な入力は前章のInstagram公式情報に従う、と切り分けています。

情報を伝える画像について、W3Cは別のページで「The text alternative should convey the meaning or content that is displayed visually, which typically isn’t a literal description of the image.」と述べています(W3C WAIの情報を伝える画像のページ)。目に見える内容を一字一句描写するのではなく、画像が伝える意味を書く、という考え方です。同じページでは、画像を情報を伝えるものとして扱うか装飾として扱うかは、画像を載せた理由に基づいて制作者が判断する、とも説明されています。

次の表は、SNS投稿で出会いやすい画像を、W3Cの区分に当てはめて整理したものです。区分名と基本の方針はW3Cの記述に沿っており、右端の列はSNS運用に置き換えた筆者側の整理です。

画像の種類 W3Cの基本方針 SNS投稿での置き換え例
情報を伝える画像 意味が伝わる短い説明を書く 商品写真、イベントの様子など、投稿の主題を示す写真
装飾画像 空のalt属性にする 背景用の模様や区切り線のように、情報を足さない素材
文字を含む画像 画像内の文字を含める 告知バナー、スクリーンショットで示した料金や日付
複雑な画像 画像の情報を別の場所にも書く グラフや比較表の画像。数値の要点はキャプション本文にも書く

装飾画像については、W3Cが「Decorative images don’t add information to the content of a page.」と定義し、空のalt(alt=””)を使うよう案内しています(W3C WAIの装飾画像のページ)。ただし、Instagramの投稿画像の多くは、アカウントが伝えたい内容を示すために載せるものです。装飾として扱える画像は多くないため、迷ったら情報を伝える画像として扱い、短い説明を書く運用のほうが安全側に寄せられます。

Geminiに画像を渡す前の準備|アップロードの方法と上限

Geminiに画像を渡す前の準備とは、アップロードできる形式と上限、アカウントの種類による条件を確認し、画像と投稿の目的をセットで用意しておくことである。

GoogleのGemini Appsヘルプには、「You can upload documents, spreadsheets, notebooks, photos, videos, and more to Gemini Apps to get answers, summaries, and insights about your content.」とあり、写真を含むファイルをアップロードして回答や要約を得られると説明されています。パソコンのブラウザ版では、入力欄付近の「Add files」ボタンから「Upload Files」を選んで、端末内のファイルを渡す手順が案内されています。

上限についても同じヘルプに書かれています。同一のプロンプトに渡せるファイル数は「Up to 10 files (subject to availability)」、容量は「Videos: up to 2 GB each; other files up to 100 MB」です。画像はこのうち「other files」に当たり、1つあたり100MBまでという扱いになります。ただし、括弧書きの通り提供状況によって変わる可能性があるため、実際に使うときは最新のGemini Appsのファイルアップロード公式ヘルプを確認してください。この記事では、プランごとの料金や使える機能の差は扱いません。

職場や学校のGoogleアカウントでサインインしている場合の条件も、ヘルプに書かれています。Google Driveからファイルをアップロードするには、「access to apps in Gemini must be enabled by your organization’s Workspace administrator」とあり、組織の管理者がGeminiのアプリへのアクセスを有効にしている必要があります。会社のアカウントで画像を渡す運用にするなら、先に管理者へ設定を確認しておくと、後から使えなかったという手戻りを防げます。

実際の準備として、次の3つを手元に用意すると、指示文が書きやすくなります。1つ目は投稿に使う画像そのものです。2つ目は、その投稿の目的(新商品の告知、イベントの案内、事例の紹介など)を1文で書いたメモです。3つ目は、画像に入っている文字を、画像を見ながら書き出したテキストです。画像内の文字をGeminiに読ませる方法もありますが、読み取り違いが混ざることがあるため、重要な日付や金額は人が確認した文字を指示文に貼るほうが、確認の手間が小さくなります。

情報管理の面でも注意があります。社外に出していない商品の画像、顧客が写っている画像、契約や個人情報が写り込んだスクリーンショットは、AIに渡す前に扱いを決めておく必要があります。入力してよい情報の基準づくりは、生成AIの情報漏えい対策と入力NG情報の整理が参考になります。

Geminiへの指示文の作り方|コピペして使えるテンプレート

Geminiへの指示文とは、画像の用途、読み手、含めてよい情報と含めない情報、出力の形を言葉で指定し、代替テキストの下書きを安定して得るための依頼文を指す。

画像だけを渡して「altを書いて」と頼むと、写っているものの列挙になりやすく、投稿の目的が反映されません。指示文には、少なくとも次の5項目を入れておくと、投稿者が直す量が減ります。

  1. 画像の用途(どのSNSの、どんな投稿に使うか)
  2. 投稿の目的(読み手に何を伝えたいか)
  3. 画像内に入っている文字(人が確認したもの)
  4. 書いてはいけないこと(画像から読み取れない推測、効果の断定、人物の属性の決めつけなど)
  5. 出力の形(候補の数、文の長さの目安、文章のみで返すこと)

これらを入れた指示文の例を、次に示します。かぎかっこの部分を自分の投稿に合わせて差し替えて使えます。

添付した画像は、Instagramの投稿に使う画像です。視覚に障害のある人がスクリーンリーダーで聞く代替テキストの下書きを作ってください。

【投稿の目的】「投稿の目的を1文で」
【画像内の文字】「画像に入っている文字をそのまま貼る」
【条件】
・画像から読み取れることだけを書く。推測や、画像に無い効果の説明は書かない
・人物の年齢や職業、気持ちを決めつけない
・投稿の目的が伝わるように、画像の主題と、画像内の文字の要点を含める
・1文から2文で、短くまとめる
・候補を3つ、短い順に出す
・前置きや補足は書かず、候補の文章だけを返す

この指示文の考え方は、W3Cの指針とも合っています。W3Cは、画像の意味が伝わる短い説明を書くこと、文字を含む画像ではその文字も含めることを示しています。指示文の「画像の主題と画像内の文字の要点を含める」という条件は、この2点を依頼文に置き換えたものです。

指示文は、業務で繰り返し使うならテンプレートとして保存しておくと便利です。AIに毎回同じ前提を伝える方法としては、ChatGPTのカスタム指示の設定例を扱ったChatGPTカスタム指示の設定例とSNS運用での使い方が参考になります。Geminiでも、保存したテンプレートの文面を貼り付けて使う運用なら、考え方は共通です。

候補を複数出させる理由は、1つの案だけだと、その案が良いか悪いかの判断しかできないためです。候補が3つあれば、画像の主題が正しく伝わっているもの、不要な推測が入っていないものを選ぶ比較ができます。選んだ候補を土台に、投稿者が表現を整えます。

仮の例|新商品の告知画像でGeminiに下書きを作らせる流れ

仮の例とは、実在する事例ではなく、手順を理解しやすくするために本記事が設定した架空の運用場面であり、数値や成果を示すものではない。

ここでは、架空のハンドメイド雑貨のアカウントが、新作トートバッグの告知画像を投稿する場面を想定します。実在のアカウントや実績ではありません。画像は、トートバッグの写真に「新作 受付開始 10月10日」という文字を重ねた1枚です。

まず、投稿の目的を1文で書きます。「新作トートバッグの受付開始日を知らせる」とします。次に、画像内の文字を人が確認して書き出します。「新作 受付開始 10月10日」です。この2つを前章の指示文に差し込み、画像を添付して送信します。

返ってくる候補が、次のようなものだったとします(これも仮の例です)。

  • 案A:「テーブルの上に置かれたトートバッグ。画像に『新作 受付開始 10月10日』の文字」
  • 案B:「新作トートバッグの受付開始を知らせる告知画像。受付開始は10月10日」
  • 案C:「おしゃれな新作バッグで毎日の外出が楽しくなる、受付開始は10月10日」

案Aは見えているものを正確に描写しており、文字も含んでいます。案Bは画像の用途と日付が簡潔に伝わります。案Cは「毎日の外出が楽しくなる」という、画像から読み取れない感想が入っているため、そのままは使いにくい文です。投稿者は、案Bを土台にして、色や形など画像に写っている特徴を1つだけ足す、といった修正で仕上げられます。

この例のように、候補を出させて、画像から確認できる内容と、画像に無い推測を切り分ける作業が、Geminiの下書きを使ううえでの中心になります。次の章では、この切り分けを手順に落とします。

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Geminiの下書きを確認する7つのチェック項目

Geminiの下書きを確認する7つのチェック項目とは、画像との一致、推測の混入、文字の正確さ、日付や金額、人物の扱い、長さと読みやすさ、投稿の目的との整合を、公開前に順番に見る観点を指す。

下書きを確認するときは、画像と下書きを並べて、次の7項目を順に見ます。生成AIの出力は、もっともらしい文章でも事実と違うことがあります。この性質への一般的な対策は、AIハルシネーション対策のファクトチェック手順でも整理しています。

番号 確認項目 見るポイント
1 画像との一致 写っていないものが書かれていないか。色や数が画像と合っているか
2 推測の混入 感想や効果の説明など、画像から読み取れない内容が入っていないか
3 文字の正確さ 画像内の文字が、一字ずつ原画像と一致しているか
4 日付と金額 日付、価格、締切が最新の告知内容と一致しているか
5 人物の扱い 年齢、職業、気持ちを決めつけていないか。個人が特定される情報が入っていないか
6 長さと読みやすさ 音声で聞いて意味が通じる長さか。同じ内容の繰り返しがないか
7 投稿の目的との整合 キャプションと矛盾せず、投稿で伝えたい要点が入っているか

1番と2番は、AIの下書きで起きやすい誤りです。画像の内容を取り違える、あるいは画像に無い雰囲気や効果を付け足す、といった形で現れます。3番と4番は、告知画像で特に重要です。日付や金額が違った状態で公開すると、閲覧者に誤った情報が伝わるため、画像を見て人が確認する工程は省略しないでください。

5番の人物の扱いも見落とされやすい点です。写っている人の年齢や職業、感情を、見た目から決めつけて書くと、事実と異なる説明になるおそれがあります。人物が写る画像では、「笑顔で商品を手に持つ人」のように、見えている動作だけを書くほうが安全です。

6番は、音声で聞くという読み方を意識するための項目です。スクリーンリーダーは代替テキストを音声で読み上げます。長すぎる説明や、同じ語の繰り返しは、聞く側の負担になります。完成した説明文は、自分で声に出して読んで、途中で意味が分からなくなる箇所がないかを確かめると、不自然な箇所を見つけやすくなります。

7番は、キャプションとの役割分担です。キャプションに書いた内容を代替テキストでも全部繰り返すと、スクリーンリーダーで閲覧する人は同じ情報を2回聞くことになります。代替テキストは画像で見える内容、キャプションは投稿の本文、という分担を意識して、重複を整理します。

Instagramアプリでの入力手順と投稿後の見直し

Instagramアプリでの入力手順とは、新規投稿の作成画面から詳細設定を開き、代替テキストの入力欄に確認済みの説明文を貼り付けて保存し、投稿後に修正が必要になれば編集する流れである。

代替テキストを入力する場所は、アプリの新規投稿の作成画面にあります。Instagramの公式ブログでは、写真を追加するときに詳細設定(Advanced Settings)から代替テキストを書く(Write Alt Text)画面へ進む流れが、画像で示されています。ブログ本文には操作の手順が文章で書かれていない部分があり、画面の名称や配置は、アプリの更新で変わることがあります。入力するときは、手元のアプリの画面表示に従い、迷う場合は前章で紹介した公式ヘルプの記事を開いて確認してください。

運用としては、次の流れが分かりやすくなります。まず、Geminiで下書きの候補を作ります。次に、前章の7項目で確認し、投稿者が文章を仕上げます。最後に、スマートフォンのアプリで、仕上げた文章を貼り付けます。パソコンで確認した文章を、スマートフォンに送る手段(自分宛てのメモアプリやクラウドのドキュメントなど)を決めておくと、貼り付けの手間が小さくなります。

公開後に誤りに気づいた場合は、ヘルプセンターに投稿済みの写真の代替テキストを編集する方法の記事があるため、そちらの案内に従って修正します。日付や金額の誤りは、キャプションの修正と合わせて、早めに直します。

画像を複数枚まとめて投稿する形式(カルーセル)で、1枚ごとに代替テキストを入力できるかどうかは、この記事で確認した公式の記述からは分かりません。複数枚の投稿に使う場合は、実際のアプリの投稿画面で、各画像に入力欄が表示されるかを確認してください。表示される場合は、1枚ごとに画像の内容に合わせた説明を書く運用になります。

反対に、AIの利用そのものを投稿上で表示する必要があるかどうかは、別の確認事項です。各プラットフォームの表示ルールは、Instagram・YouTube・TikTokのAI生成コンテンツ表示ルールで整理しています。代替テキストの下書きにAIを使うことと、画像自体がAIで生成されたものかどうかは、分けて考える必要があります。

画像に文字が入っている場合と複雑な画像の扱い

画像に文字が入っている場合の扱いとは、画像内の文字を代替テキストに含めたうえで、情報量が多い画像では要点をキャプション本文にも書き、画像だけに情報を閉じ込めないことである。

告知バナーや料金表のスクリーンショットのように、文字が主役の画像は、SNS運用で頻出します。W3Cの指針は、文字を含む画像ではその文字を含めるよう示しています。そのため、画像に入っている文章が短い場合は、そのまま代替テキストに書くのが基本です。

一方、表やグラフを画像にしたものは、W3Cの区分でいう複雑な画像に近いものです。W3Cは複雑な画像について、画像に含まれる情報をページの別の場所にも書くよう案内しています。SNSに置き換えると、画像に載せた比較表の結論や、グラフから読み取れる要点を、キャプション本文に文章で書く運用になります。代替テキストには、画像の種類(例:料金の比較表)と、キャプションに要点が書かれていることを短く示す、という使い方が考えられます。

画像に載せた文字が多すぎる投稿は、そもそも画像を見られない人に伝わりにくくなります。代替テキストでカバーしようとするより、キャプション本文に重要な情報を書いておくほうが、読み上げでも通常の閲覧でも伝わりやすい構成になります。画像は要点の視覚的な補助、文字情報はキャプション、という設計にしておくと、代替テキストの下書きも短く済みます。

画像内の文字をGeminiに読み取らせる場合は、読み取りの結果を、原画像と見比べる習慣が必要です。細い書体、背景と近い色の文字、装飾の強い文字などは、読み取り違いが起きることがあります。人が確認した文字を指示文に貼るという前章の方法は、こうした誤りを減らす手段です。

個人情報・著作権・AI表示で確認しておくこと

個人情報・著作権・AI表示で確認しておくこととは、画像に写る人や情報の扱い、他者の権利が含まれる素材の有無、AIを使った事実の表示要否を、アップロードや公開の前に確認することである。

Geminiに画像を渡す時点で、その画像は外部のサービスで処理される情報になります。顧客や従業員の顔が写っている画像、名刺や書類が写り込んだ画像、未公開の商品情報が分かる画像は、アップロードの可否を社内ルールで決めておく必要があります。個人が特定できる画像については、本人の同意や、撮影時の取り決めも前提になります。

著作権の観点では、第三者の作品や、権利者の許諾が必要な素材を画像に使っていないかが論点です。代替テキストを書く段階の問題というより、画像を投稿する段階の問題ですが、AIに説明文を作らせる前に、画像そのものの権利を確認しておくと、後戻りを防げます。業務で生成AIを使う際の著作権の確認ポイントは、生成AIと著作権の確認ポイントで整理しています。

広告や宣伝に当たる投稿では、代替テキストにも、キャプションと同じく表示の考え方が及びます。たとえば、広告であることが分かりにくい表現を、代替テキストの中だけで書くことは避けるべきです。広告表示の確認は、AI×SNS運用のステマ規制対応と景品表示法の確認ポイントと合わせて、運用ルールに入れてください。

誇大な説明も避けます。代替テキストに「圧倒的な」「他にはない」といった強い言葉を入れると、画像から確認できない主張になりやすく、事実の裏付けが必要になります。代替テキストは、画像で見えることを中心にした、落ち着いた文章にとどめるのが基本です。

チーム運用に落とし込む|担当・タイミング・記録の決め方

チーム運用に落とし込むとは、代替テキストの下書き、確認、入力、公開後の見直しを誰がいつ行うかを決め、毎回の投稿で同じ品質を保てるようにすることである。

個人のアカウントなら、自分1人で下書きと確認を行えます。複数人で運用するアカウントでは、下書きを作る人と確認する人を分けると、見落としが減ります。次の表は、運用の工程と担当の例を、仮の分担として示したものです。

工程 担当の例(仮) やること
画像の準備 投稿の企画担当 画像、投稿の目的、画像内の文字のメモを用意する
下書き作成 運用担当 指示文テンプレートでGeminiに候補を作らせる
確認 確認担当(別の人) 7つのチェック項目で、画像と候補を見比べる
入力・公開 運用担当 アプリで代替テキストを入力し、投稿する
見直し 運用担当 誤りの指摘があれば、投稿後の編集で修正し、記録に残す

記録の取り方も決めておくと、改善につながります。たとえば、指示文のテンプレート、採用した候補、直した箇所を、投稿ごとの管理表(スプレッドシートなど)に1行で残します。直した箇所の傾向が見えると、指示文のテンプレートに条件を足せます。「画像に無い効果を書いてしまう」傾向があるなら、禁止条件を強める、といった改善です。

月に1回、運用全体を振り返る習慣と組み合わせると、代替テキストの運用も見直しやすくなります。数値の整理から改善案の確認までの流れは、AIでSNS運用の月次振り返りを作る手順にまとめています。代替テキストの運用では、誤りの指摘件数や修正に使った時間など、チームで記録しやすい項目を選んで振り返るのが現実的です。

Geminiの基本的な使い方や確認の考え方を押さえておきたい場合は、Google AIを仕事で使う方法の基本ガイドが参考になります。また、SNS運用の工程全体でAIを使える場面を広く見直したいときは、AIでSNS運用を効率化する方法の整理も併せて確認してください。

よくある失敗と対処

よくある失敗と対処とは、代替テキストの下書きにAIを使うときに起きやすい誤りを、原因別に整理し、指示文と確認工程のどこを直せばよいかをあらかじめ決めておくことである。

1つ目の失敗は、候補をそのまま貼り付けてしまうことです。Geminiの出力は、画像を取り違えたり、画像に無い感想を足したりすることがあります。対処は、確認の工程を省略しないことです。確認の観点が決まっていれば、短い時間でも見落としを減らせます。

2つ目は、説明が長くなりすぎることです。画像の細部をすべて描写すると、聞く側の負担が大きくなります。対処として、指示文に「1文から2文で」と長さの目安を入れ、投稿の目的に関係する要素だけを残すよう条件を足します。

3つ目は、キャプションと同じ文章をそのまま入れてしまうことです。同じ内容の重複は、画像を聞く人にとって冗長です。画像で見えること、キャプションで伝えること、と役割を分けて書き分けてください。

4つ目は、日付や金額の古い情報が残ることです。使い回した指示文のメモに、前回の告知内容が残っていると、新しい投稿に古い日付が混ざることがあります。対処は、テンプレートに投稿ごとの固有情報を差し込む欄を作り、毎回、書き換えたかを確認することです。

5つ目は、画像の内容を知らないまま、他の投稿と同じ説明を使い回すことです。同じ型の投稿が続くアカウントで起きがちです。対処は、画像ごとに、違いが出る要素(商品名、色、日付など)を説明文に含める、というルールを設けることです。

6つ目は、AIの利用ルールが共有されていないことです。担当者によって、画像をアップロードしてよい範囲の判断が違うと、情報管理の事故につながります。対処は、アップロードしてよい画像と、避ける画像の基準を、文書で共有することです。

よくある質問(FAQ)

Q1. Instagramの代替テキストは自動で付くのに、自分で書く必要はありますか。
自動で付く説明は、Instagramの公式ブログによると物体認識の技術で写っていそうなものを一覧にするものです。一方、投稿者が書く説明は、写真の内容をより豊かに伝えるためのものと案内されています。画像で伝えたい文脈がある投稿では、自分で書く価値があります。
Q2. Geminiは画像から文字を読み取れますか。
Gemini Appsは写真を含むファイルを受け取って内容を説明できると公式ヘルプに書かれていますが、画像内の文字の読み取り精度については、本記事で確認した公式の記述に具体的な保証はありません。日付や金額などの重要な文字は、人が原画像で確認してから使ってください。
Q3. 代替テキストの文字数に上限はありますか。
W3Cの決定ツリーのページには、代替テキストの最大文字数の指定は書かれていません。Instagramの入力欄の上限についても、本記事で確認した公式情報には数値がありませんでした。実際のアプリの入力欄の表示に従い、長すぎない1文から2文を目安にしてください。
Q4. 装飾だけの画像は、代替テキストを空にしてよいですか。
W3Cは、情報を足さない装飾画像には空のalt(alt=””)を使うよう案内しています。ただし、Instagramの入力欄が同じ仕様で動くかは、W3Cの文書からは分かりません。迷う場合は、短い説明を入れるほうが、情報の抜けを避けられます。
Q5. 無料のアカウントでも画像をアップロードできますか。
提供状況やプランによる違いは、本記事では確認していません。公式ヘルプでも、ファイル数の上限に「subject to availability」と書かれています。実際に使うアカウントで、Gemini Appsの画面に画像の追加ボタンが表示されるかを確認してください。
Q6. 代替テキストを整えれば、フォロワーや反応が増えますか。
本記事は、閲覧する人に画像の内容が伝わりやすくなる運用の整え方を扱っており、フォロワー数や反応数の増加を約束するものではありません。成果は、投稿の内容やアカウントの状況など、多くの要素に左右されます。

まとめ|画像と下書きを見比べる工程を、投稿フローの一部にする

Instagramの代替テキストは、自動で付く説明と、投稿者が書き足す説明の2種類があり、投稿者が書く説明は、画像で伝えたい文脈を補える場所です。Geminiに画像と投稿の目的を渡して下書きの候補を作らせると、書き出しの作業時間を短くできます。ただし、Geminiの出力には、画像の取り違えや画像に無い推測が混ざることがあります。画像との一致、文字の正確さ、日付や金額、人物の扱い、キャプションとの役割分担という観点で、投稿者が確認してから入力する、という順番を守ってください。

運用に落とすときは、指示文テンプレート、確認の7項目、担当の分担、投稿ごとの記録の4つを揃えると、担当者が変わっても品質を保ちやすくなります。画像のアップロード前には、個人情報や権利、情報管理のルールを確認し、広告表示やAI表示の判断は別の工程として扱ってください。まずは次の投稿1本で、画像1枚の代替テキストを下書きから確認まで試し、直した箇所を記録するところから始めるのが現実的です。AIを活用したSNS運用の学び方は、LINEの特典でも案内しています。

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岡田颯太

岡田颯太

株式会社S.Line 代表取締役

SNS運用の実務実績 / 受講生200名以上輩出 / 週刊エコノミスト掲載 / TV出演

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本記事は公式情報・専門メディアを参考に執筆しています。最新の正確な情報は引用元の公式ページをご確認ください。
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岡田颯太
株式会社S.Line
AI活用と最新トレンドを学ぶ専門メディア。

ChatGPT・Claude・Geminiの実践活用、AI業務効率化、生成AIツール比較、プロンプトエンジニアリングを主な発信領域としています。
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